『厚黒学 』

･厚黒(こうこく)学とは、読んで字の如く、厚かましくかつ腹黒く生きよ、と説く学説である。

･喜怒哀楽を表面に出さないのが厚、いったん事をなせば人情をも顧みないのが黒なのだ。厚こそ、この世で人が生きるうえでの大本であり、黒こそ、それを達成する王道である。

･厚黒を会得した人は大国を手に入れ、そうでない者は一杯の飯、一碗の汁にもありつけぬ。

･厚黒を学ぶも者は、ひと月あれば充分であり、三年学べば事を成せる。

･歴史上、権力者の進路を妨げて災禍に遭わなかった者はいない。

･英雄豪傑の成功の秘訣は｢面の皮厚く、心が腹黒いこと｣だ。

･目前の小利害と後日の大利害は、往々にして相反する。

･厚黒学の三歩。
第一歩は｢厚きこと城壁の如く、黒きこと石炭の如し｣。
第二歩は｢厚くてしかも硬く、黒くてしかも光る｣。
第三歩は｢厚くてしかも形なく、黒くてしかも色なし｣。

･学生に教授するには啓発式、自修式を用いるべきで、注入式が最も良くない。

厚黒学―厚かましくかつ腹黒く生きよ

• 作者: 李 宗吾
• 出版社/メーカー: 徳間書店
• 発売日: 1998/07
• メディア: 単行本

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