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『「言語技術」が日本のサッカーを変える』 [☆☆]

・答えはひとつしかないと思い込んでいる。問いを発した人の答えと違う答えを言ってはいけないのではないか、と不安を持っている。

・論理力も表現力もない選手とは、一言でいうなら「スポーツバカ」です。

・日本の教育現場ではご存じのように、極端な「平等主義」が浸透しています。その結果、全体のレベルが低下してしまい、優秀なリーダーが育っていないという状況が続いています。

・サッカーの上手な子供たちの中から最終選考の段階で何を基準にするかというと「賢いかどうか」なのだそうです。賢い子供は、当然ですが学習能力が高い。その学習能力の高さが、サッカーを上手にしていく、と言うのです。

・具体的な指示の背景にどのような理由があるのか、わかりやすく説明してあげましょう。理由を説明されると、子供は一人前扱いされたことを誇りに思い、子供なりに理解したことを示そうと努力するようになります。

・きちんと一人称が入っている会話や文章は「自己主張が強い」と嫌われる傾向にあります。けれども自分の考えに責任を持つためには、まず誰の考えなのかをはっきりさせることから始めなければなりません。

・主語が動詞を規定する欧米の言語では、主語をきちっと認識しながら言葉を操ることが求められます。

・日本人は「みんな」を多用し、「みんな」と言いさえすれば自分を含めて多くの人が同じ考えに立っていると思い込む傾向にあります。

・たとえサッカーについて素晴らしい理論を持っていても、それを的確に相手に伝えることができなかったら、能力を持っていないのと同じです。

・エリート教育を受けている者は、自分たちは選ばれし者であるということを常に意識する必要があります。そして、他人に優しくしなくてはいけないし、自分の能力を社会貢献のために使わなければならない。

・論理は論理として、納得や説得とは別の次元にある。

・外国人選手の「なぜ」に対して「なぜなら」と答えることができずに、自信を失ってしまって、悪い方のスパイラルにはまりこんでしまったのです。

・失敗とは転ぶことではなく、起きあがらないことである。

・学ばない子供は、知らない大人になる。



「言語技術」が日本のサッカーを変える (光文社新書)

「言語技術」が日本のサッカーを変える (光文社新書)

  • 作者: 田嶋 幸三
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/11/16
  • メディア: 新書



タグ:田嶋幸三
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