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『図解 仕事力が身につく必読の「古典」50冊』 [☆]

・かつては、アダム・スミスの「神の見えざる手」やマルクスの「資本主義崩壊論」など、時代を牽引していく「確実性」ともいえる経済思想があった。ところが現代は、確実性では対応しきれない諸問題に直面している。確固たる経済思想を失った現代=「不確実性の時代」。

・一般の人々の間では、企業は消費者の要望に応えつつ、自らの繁栄を目指すという「神話」が信じられている。しかし実際には、政府と利益を分かち合いながら、価格も消費者の好みも企業によって操られている。

・君主のなすべきことは「戦い」と「軍事組織」、さらにその「訓練」である。その理由として、軍事や戦術に明るくない君主は部下である兵士たちから尊敬されず、戦争での勝利どころか部下の忠誠ですら手にすることができなくなるからとしている。

・人を動かす秘訣は1つしかない。それは、自らが動きたくなる気持ちを起こさせることである。

・議論で相手を打ち負かして相手を動かそうとしても無駄である。相手は納得して動いているわけではないから、期待どおりの結果は出てこない。かえって反感を抱かせるだけだ。

・人々は神に選ばれる人間であろうとして、世俗的な職業にいそしむが、カルヴァン派は厳格な禁欲を課しているため、得られた富で享楽にふけることができない。そこで、富は次なる労働のために投資されていく。

・オルテガのいう大衆とは「自分が他人と同じであることに喜びを感じる人々」で、身分や階級とは関係がない。彼らは凡人であると知りながら、その主張を通そうとして、意見の違うものを排除しようとするのだという。

・コミュニケーションの頻度が低い人のほうが高い人よりも自殺率が高い。

・『死に至る病』というタイトルは、聖書の中で「この病は死に至らず」という言葉が「希望」を指していることから、「絶望」を「死に至る病」と表現したものである。

・希望がなければ、その人はまさに「生ける屍」である。

・ささいな言い間違いも、無意識の中にあったものが表面に出てきたものだ。

・いつも同じ物をどこかに置き忘れる人がいるとすれば、「当人はそれを求めていない、必要としていない」という、当人さえも気づかない無意識的な心の動きがある。



図解 仕事力が身につく必読の「古典」50冊

図解 仕事力が身につく必読の「古典」50冊

  • 作者: 成毛 眞
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2009/09/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タグ:成毛眞
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