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『お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践』 [☆]

・昔は偶然に見えていた多くの現象が、正しいデータを収集して適切な推論を働かせれば、それは偶然ではなく必然であるということが徐々に証明されるようになってきたのです。

・資本主義の中で、自分がお金に対するコントロール権を持たないということは、社会に対して独立した力を持てないことになります。

・多くの人は、通常、利益が上がることによる効用の増加よりも、同額だけ損失を受けたことによる効用の減少の方が大きい。

・一般に、市場で売りたいと思っている人の価格をオファー価格、買いたいと思っている人の価格をビット価格といいます。

・証券会社も国債の手数料はあまり高くないので積極的に売ることはしていませんし、銀行も定期預金に誘導した方が儲かる(サヤが抜ける)ので、商品の品揃えとしては国債を扱っていますが、店頭にパンフレットなどを置かず、積極的に勧めていない。

・個人が株式、特に個人に人気のある成長株を積極的に売買することは、宝くじを買っているのと同じことだと私は解釈しています。宝くじは、期待値では必ず負けるのですが、ほんのわずかにある、億万長者になる「夢」を信じて多くの人が宝くじを買い、そして損をするのです。

・金利が高い国と低い国との違いは、実はインフレ率の違いでほとんど説明がついてしまうのです。

・世の中に何の変化もなければ、金利差、特にインフレ率に差がある限り、為替レートは理論上、どんどん円高に向かうことになっているのです。

・「目のつけ所」のいい人たちがグロソブを買った後の数年間はリターンがいいのですが、グロソブという商品の存在が知れ渡ってしまった現在のような状況では値段もピークとなってしまう。

・FXは店頭取引と取引所取引の二つがありますが、取引所取引の方が手数料も安く、流動性も高くなっています。したがって、もしFXを行うのなら、取引所の「くりっく365」の制度にもとづいた口座での開設をお勧めします。

・新築マンションをなぜ買ってはいけないのかというと、新築には必ずその建築業者利ザヤが多く乗っているためです。購入価格のだいたい20~30%ぐらいは、その新築マンションの広告費や粗利益であると考えていいでしょう。

・景気というものは、いかに住宅を買わせ、いかに借金を背負わせるかというところで決まるといっても過言ではありません。つまり、住宅はある意味、国としても、産業としても、一つの「集金システム」の役割を果たしているのです。

・中国やインドの株が上がり、書店にそうした入門書が並んだ頃に慌ててそれらの株を買うと、ちょうど買ったタイミングがピークで高値をつかまされる可能性がある。

・資本主義というものは、厳しいいい方をすれば「賢くない人から賢い人へお金が流れるしくみ」だと思っています。

・株式なども、証券会社や機関投資家が個人投資家を必要としています。なぜなら、損をしてくれる人、つまり「カモ」がいないと機関投資家が得をできないためです。

・日本株式へのインデックス・ファンドはとても種類が多いため、信託報酬の手数料と、トラッキング・エラーといわれる、インデックスにどれだけ忠実に従ったかというエラー率が少ない投信を選びます。

・TOPIXに連動する商品は投資信託もありますが、ETFといわれる、株式市場に上場している株式指数もあります。こちらの方がTOPIX連動型の一般の投信よりもさらに信託報酬が安いため、純粋に日本株式をポートフォリオに入れるという目的であれば、投信よりも指数連動型のETFの方がリターンは高くなります。

・投資信託による分散投資のように、リスクがある程度適切に管理されている場合には、値上がりしたものは機械的に減らし、その分を値下がりしたものに回した方が、リターンが安定する傾向にあります。

・政府が国内の再分配に大きく関与する施策を選択する場合、それを「大きな政府」、再配分になるべく関わらないようにする施策を「小さな政府」とよびます。



お金は銀行に預けるな   金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

  • 作者: 勝間 和代
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/11/16
  • メディア: 新書



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