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『一生モノの勉強法 京大理系人気教授の戦略とノウハウ』 [☆☆]

・「教養」は、私に注目してもらったあと、相手がさらに面白がってもらうための勉強でもあります。人間的な魅力の源である教養がなければ、周りは関心を持ち続けてはくれないのです。

・武器とは、「得意なこと」「人よりできること」を意味します。これは「好きなこと」とは少し違います。

・好きなことで成功しなければいけないという幻想が、結局は仕事に適応できない若者を大量に生み出しているような気がしてなりません。好きなことに執着するあまり、「もっと自分らしい仕事があるはずだ」という思いから抜け出せなくなってしまうのです。

・パソコン用のメモリースティックを持ち歩くことをぜひお勧めします。その場でコピーさせてもらえば、短時間でデータの受け渡しが可能です。

・「読む力」が衰退しているという現状は、逆に読書をしている人のアドバンテージが高い(世の中で有利である)ことをも意味しています。

・司馬さんは、『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『菜の花の沖』という、海が重要な舞台となる小説を執筆するにあたり、海や船の原理を知ろうと試みます。その際、少年・少女用の科学書をできるだけたくさん読み込んだといいます。児童書は一流の学者が明快な文章で書いているので、もっとも効率的な情報ソースになりうるというわけなのです。

・本はテレビと違って読み手のペースで情報を摂取する分、「考える」という要素が大きくなります。つまり、本を読めば読むほど思考の時間を得るということになります。

・社説も見出しだけ読めば十分です。大切なのは、「新聞社が今日の社説に何を選んだか」を知ることなので、内容は時間がなければ読まなくて構いません。

・テキストを声に出して読みます。意外と知られていませんが、自分が出した声を聴きながら耳で覚えるのが、生理学的に最も効果的な記憶法なのです。

・記憶力は決して先天的なものばかりでなく、努力しだいで記憶の容量を増やすことが可能なのです。具体的な方法として250ページ程度の文庫本を暗記する方法を勧めています。一度このくらいの容量を記憶すると、記憶力が飛躍的にアップするというのです。



一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ

一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ

  • 作者: 鎌田 浩毅
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2009/04/03
  • メディア: 単行本



タグ:鎌田浩毅
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