SSブログ

『「読む、書く、話す」脳活用術 日本語・英語学習法』 [☆☆]

・詳細(ディテール)を追求するのが職人タイプだとすれば、概要(コンセプト)を把握したがるのは、学者タイプです。この相反するふたつの性質が、ひとりの人間に同時に存在する時、その人は「天才」に近づくのです。

・三万年前の壁画を描いたような人というのは、今でいえばサヴァンのような人たち。つまりある部分には驚異の記憶力を持っているけれども、全体をあまり見ることができない人たちに相当するのではない。

・サヴァンの人がなぜ、ひとつのことに長けているかというと、一日中それしかやっていないからです。通常なら他のことに費やしているような部分すべてを、あるひとつのことに費やし続ければ、その人の脳はそれに秀でた脳になるのです。

・読んだ本の高さ分だけ、人は成長することができる。

・一晩で六〇枚書き上げられるかどうかが、流行作家になれるかどうかの分かれ道。

・今となってはその「雑学」こそが、現代の情報大航海時代において、膨大な知識の海に漕ぎ出るための船頭的な役割を果たすようになります。

・ニュースの報道を目的とした新聞の記事は、読みやすい文章であることや、理解しやすい文体であることが求められますが、エッセーや文芸のジャンルでは、必ずしも「読みやすさ」「理解しやすさ」がよい文章の必須条件ではないのです。

・日々の雑務をこなすことは誰にでもできても、まともな文章を書けるかどうかということは、その人の社会人としてのレベルを分けることにつながります。

・それなりの時間話していても、「どうもこの人とは話が噛み合わない」という場合は、おそらくどちらかが一方的に自分のことばかり話しているからです。

・学者とか技術者というのは往々にしてそうですが、今ある知識や技術水準で、「これはできる、これはできない」と断定してしまうのです。ところが、人間の文明というのは必ずそれを超えていくものです。

・「リーディング(読む)」ができないと、インターネット社会の大海原も、波打ち際で遊んでいるようなものです。ウィキペディアの解説にしろ、アマゾンの批評にしろ、英語による記述の方が明らかに詳らかで、その量と質は圧倒的です。

・母国語以外の言葉を身につけるということは、「完璧ではない言葉を話す自分」に慣れることでもあったのです。

・なにも難しい単語はいりません。好きな歌詞、好きな台詞、好きな引用句、身の周りにさりげなく存在している英単語でいいのです。それらを総動員させ、「必ず何か言う」工夫をすること。これこそが、「ネイティブ化計画」の真髄です。

・日本人の書く英語は往々にして、文法から入ってしまうため回りくどくなってしまうのです。英語は冗長性(リダンダンシー)を嫌う言語です。



「読む、書く、話す」脳活用術―日本語・英語学習法

「読む、書く、話す」脳活用術―日本語・英語学習法

  • 作者: 茂木 健一郎
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2010/01/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タグ:茂木健一郎
nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

トラックバック 0