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『仕事に役立つインテリジェンス』 [☆☆]

・「得をするため」あるいは「損をしたくないため」に判断・行動するのである。国家でも、企業でも、そして個人でも、損得がないなら判断したり行動したりはしない。

・インフォメーションはあくまでインテリジェンスを生み出す材料にすぎない。

・インフォメーションは、みずからが意味するところを語らない。

・人間はいったん、「これらしい」とか「これであったらおもしろいな」といったものに出合うと、ほかの可能性を忘れるだけでなく、その仮説をサポートするインフォメーションを選択的に重視し、反証となりそうなものは極力退けようとする。

・点を結びつけなければ絵は描けない。しかし余計な点まで含めて結びつけすぎると、ありもしない大量破壊兵器があるように見えるという、とんでもない絵が描けてしまうのだ。

・人間は判断にさいして、ものごとには必ず因果関係があると思い込んでしまう。

・人類とはパターンを求める動物だ。あらゆる出来事に因果関係や意味を見出さないと気がすまない。

・理路騒然と、因果関係にもとづいて説明しようとするのが、因果関係のヒューリスティクスだ。世にいう「陰謀論者」もこの典型である。自然にそうなったのに、それを背後で誰かが陰謀をめぐらせた結果だと考える。

・分析官の見方は、一度できあがると容易には変わらない。当初の見方をつくるために必要とされる量をはるかに超えるインフォメーションがないと、変わらないのだ。

・10のインフォメーションによってできあがった仮説は、同じく10の反証を突きつけられても崩れない。50か、100か、仮説ができあがるときに必要となったインフォメーションをはるかに上回る数の反証が突きつけられて、はじめて崩れるのだ。

・結果を見て「自分は予測していた」と思いたがる。

・私たちは前提にもとづいて仮説をつくりだす。しかし、その前提が、ある日突然、仮説にすぎなかったことがわかって狼狽する。



仕事に役立つインテリジェンス (PHP新書)

仕事に役立つインテリジェンス (PHP新書)

  • 作者: 北岡 元
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2008/03/15
  • メディア: 新書



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