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『勝間和代のお金の学校』 [☆☆]

・何か関わって問題を起こしたら自分の責任だけれども、関わらないで問題が起きても自分は免責になる。

・お金儲けは汚い。あんな汚いものはない。しかし、自分自身がいちばん欲しいのはお金だと思っている。

・日経平均に連動した上場投資信託(ETF)が2%上がるなっていう日を1年の間に5日見つけたら、利回り10%なんです。

・40年間働いて、その後老後20年間年金をもらう人がいるとします。働いているときの給料とほぼ同じだけの年金額が欲しいと思ったら、総額で2対1になりますね。40年間働いて20年間年金をもらうとしたら、年間600万円稼いでいる人は、その三分の一を年金保険料として支払わなくてはならない。

・終身雇用制度は自然発生的にできたわけですから、これは自然発生的に崩壊する。

・利益を奪われる、既得権益を奪われる人たちに対しては、けっこう社会の目がやさしくて、その既得権益のために入っていけない人に対して、あまりやさしくないですよね。

・日本の今の労働時間はアメリカよりも短くなっている。韓国に比べたら2、3割少なくなっている。

・デジタルの技術で、隣の部屋に電話をかける料金も、地球の裏側に電話をかける料金も一緒なんです。そうすると何が起こるかというと、日本のオペレーターの方の給料は、ブラジルやインドの給料に収斂していかざるを得ない。

・日本の時代劇に出てくるヒーローは、「暴れん坊将軍「遠山の金さん」「銭形平次」「水戸黄門」とか、官僚や政治家が多いそうです。それに対してアメリカンヒーローは「スパイダーマン」とか「スーパーマン」とか民間人が多い。やはり、日本人はいつかお上が助けてくれるといった意識があるのかもしれません。

・みんな政府の悪口ばっかり言うのですが、最後に、日本にどんな国になってほしいかっていうと、「スウェーデンみたいな国になってほしい」って言うのですよ。みんな消費税を1%も上げたら嫌だと言いながら、消費税が25%のスウェーデンみたいな国になればいいと言うのです。

・同一労働で同一賃金じゃないなんて、こんな格差はないわけで、正規雇用といわれる人たちが、全体として非正規雇用という人たちを搾取するということになっているわけです。

・グローバリゼーションというのはフロンティアの時代ですから、フロンティアがある時は、そのフロンティアでたくましく稼いでいく人と取り残される人の差がどうしても出てしまう。

・これだけ人口構造が変わっていくなかで、大きな政府にされると、子供たちの負担も大変になります。できるだけ小さな政府にして、子供たちに負担がかからないようにしなければいけない。

・財政再建を成功させた国では、必ず国民が納得し尽くすまで歳出削減をやるのです。人件費とか社会保障まで、必要経費まで踏み込んで歳出削減をやって、それでもできないときに増税をお願いします、というふうにやったところだけが成功しています。だから、財政再建を成功させるためには、増税を先にやってはいけない。

・目標があるから責任論が出てくるわけです。目標がないということは、責任がないということですから、何をやってもいいのです。

・民主主義社会において、複雑な制度は悪い制度である。複雑だと何が起こるかというと、一部の人しかわかりません。それでその一部の人がすごい力を持つのです。

・分散投資をしても、下落の幅や上昇の幅が抑えられるだけであって、元本割れしないということではありません。

・基本的に解約していいのは、運用していたお金を使う時期になったとき。もしくは、1~3年に1回リバランスをするとき。そしてもう一つが、その商品よりももっと低コストでよい商品が出てきたので商品を乗り換えるというとき。

・両極端なんですよね。投資をしない人は全くやらないし、やる人は、いきなりギャンブルのような方向に行ってしまう。FXでレバレッジを何十倍かけてやるとか。

・例えば7.2%で10年かけて2倍にしようとか、それぐらいの発想でやるのが投資だと思っています。

・投資信託は3200本以上設定されているわけです。ということは、1本当たり220億円程度で、アメリカやイギリスと比べると、1本当たりの規模がすごく小さい。

・何事も、最初は小出しで挑むべきだと思いますね。最初からドーンとリスクをとってとなると、投資したタイミングがベストであればいいんですけど、ベストなタイミングは普通ありえないので。

・勉強が苦ではなくて、しっかり週に何時間とか投資の勉強をしていて、それでファンダメンタルズ分析が好きな人のほうが、テクニカル分析が好きな人よりリターンがいいんですね。

・いちばん損をするパターンは何かというと、勉強が嫌いで、テクニカル分析が大好きで、チャート分析が大好きで、インターネットの掲示板とかを見ながら売買していると、確実にお金をすってしまう。

・よく話を聞いてみると、最後に「頑張ります」とか言って。いや、頑張りますっていうのは戦略じゃないだろうと思うのですが。

・「1982年以来の安値になっています」と報道されたわけです。ということは26年間が失われたんですよ。

・例えば1000円のA社がクラッシュして500円まで下がり、また1000円に戻ったとします。まず500円まで行くところで50%の損失ですよね。そのまま持ち続けて1000円に戻ったとしてもトントンです。そこでマイナス15%にとどめていた人にとって有利な展開になります。850円の時に売って、500円に下がったときにまた買うことができれば、実はプラスのリターンになりますよね。

・例えば1000円で投資して、1200円まで来たとします。とりあえず逆指し値の水準を1100円に置きます。そして株価が1500円まで上がったとすると、今度は逆指し値を1400円まで上げていく。このように、だんだん利食いのポイントを上げていけば、それだけより高い位置で利益確保できる状況に、自分を優位に置くことができることになります。

・温暖化対応している会社と、していない会社だったら、やっぱりしている会社のほうが明らかにリスクが低いという見方に変わってきました。海面上スレスレの所に工場があって、そのうち沈没しちゃうかもしれませんよね、みたいなことだったら、そんな所に工場を持っていていいのかと。

・中国では、どんどんモノをつくっているけれども、その近くにある川が干上がりかけている、といったことも実際にあるようです。水がなければ操業できないのに。

・企業が環境に配慮した商品を開発したとしても、他のものに比べて高くては絶対に買いませんよね。アンケートでは、「2割高くても買う」とか答えても、それはアンケートだからみんな「いい子ちゃん」になっているので、実際お店に行けば……。

・南スーダンでは、いまごみが問題になっています。ごみ処理施設がないんですね。そうしてかというと今まで必要なかったからなんですよ。それがいまNGO(非政府組織)がどんどん増えて、外国人が大量に入っていて、プラスチックのトレーとか缶とかを大量にばらまくわけです。

・近江商人の格言に、「売って悔やむことこそ商人の極意」という言葉があって、それは何かというと、「あ、こんな取引をやって損しちゃったかな」と思う商売が、実はいちばんよい。要するに相手が喜んでくれるから、それが関係を長期的にするわけです。

・なぜプロが個別株で儲かるかというと、素人から取っているからなんですよ。



勝間和代のお金の学校―サブプライムに負けない金融リテラシー

勝間和代のお金の学校―サブプライムに負けない金融リテラシー

  • 作者: 勝間 和代
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2009/04/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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