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『キノの旅 14』 [☆☆]

・「戦場で人が殺せない」ということは、「平和な時代に人を殺すのが止められない」のとまったく同じように間違っているのだ。

・分かってくれたのか、それとも分からないのかは、分からない。

・訓練で流れた汗は、実戦で流れる血を減らす。

・音より遥かに速い速度で飛ぶライフル弾は、バシシッ、というムチを打ったような衝撃波を伴う。

・私は負傷兵になり、安静という任務を命じられた。

・結局のところ、×××××規制した連中は×××××が「嫌い」なだけなんだよ! 「自分はそれが好きじゃな。嫌いだから規制してもかまわない。好きな人間のことなど構わない」ってだけだ!

・人間には「思い込み」という力があります。手に入れた人が「大変にいい物を手に入れた! これから自分には運気が巡ってくる!」と信じていると、それはその人の自信に繋がります。そして、自信に満ちた人の行動は得てして成功に繋がるのです。

・「それができる場所では行なっておく」のも旅人の鉄則だ。

・飢えていれば、友達だって食べるさ。──自分がまだ飢えたことがないからといって、他人もまた飢えたことがないと考えるのは、友情でも愛情でもない。

・売れるものを持っているということは、それ目当てで襲われる可能性が常にあるということだ。

・WAR=We Are Right!

・切っ掛けは小さなことで、当時の人達はそれを「事件」とはまるで思わなかったのだろうけどね。今語るとすれば、それは大事件であり、歴史の転換点だった。

・学校でも、歴史の授業では一切教えていない。子孫に伝えない。覚えている人が死ねばそれで終わりだ。もうみんな、「なかったこと」にしたいんだ。

・理解不可能な人間を理解するための努力など、したくなかったんだよ。

・私は子供の頃から、「戦争は絶対悪」だという教育を受けてきた。「戦争はわずかにも肯定してはいけない。何故なら駄目な物は駄目だからだ!」という、思考も議論も許さない教育をだ。教育とは、実に恐ろしいものだ。その国でそう教えられているのなら、白は黒だし、黒は白だった。

・こんなこと知ってるか? どんな場所でも、どんな時代でも、最後の議論はいつだって暴力だ。



キノの旅 14―the Beautiful World (電撃文庫 し 8-33)

キノの旅 14―the Beautiful World (電撃文庫 し 8-33)

  • 作者: 時雨沢 恵一
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2010/10
  • メディア: 文庫



タグ:時雨沢恵一
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