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『コドモダマシ ほろ苦教育劇場』 [☆☆]

・野菜だけしか食べないと、それを消化するために、野菜が持つ以上のカロリーを使うので、結果的に人間は死んでしまうそうです。

・団塊の世代で学生運動なんてしてたのは、一部のヒマなインテリぼっちゃんだけだ。ほとんどの同年配の連中は、その間も汗水たらして働いてたんだ。

・体罰は許されるっていう先生は、もし、悪さをした生徒が、市会議員や国会議員や教育委員の息子や娘だとしても、ためらわずに殴れるのかな。それは絶対ムリだと思うな。むしろ暴力をふるう人ほど、人間の上下関係に敏感だったりするからね。

・歴史上の偉人を崇拝するようなガキにとっては、歴になんの爪痕も残さずに一生を終えようとしている年金暮らしの凡人ジジイは、軽蔑の対象にしかならないだろう。

・生まれつき勉強ができる人間は、普通に勉強するだけで東大受かります。そういうできる人たちを、テクニックや小細工みたいな勉強法で出し抜こうだなんて、しょせん夢物語でしかありません。

・悪やテロと戦うべきだ、とか口先だけでおおげさなことをいう人はたくさんいるけど、身近なところで勇気をふるって行動できる普通の人ってなかなかいない。

・夏休み最後の日に宿題をむりやり片づけることで、日本人はこどものころから手抜き作業や偽装をうまくできるよう訓練されるんだ。

・一旗揚げるには、故郷より豊かな場所の存在が欠かせないってことですよね。

・余剰人員をクビにするのはどんなバカでもできるけど、役に立ちそうもない社員になにができるかを見抜いて仕事を与えられるのは、一流の社長じゃないとできません。

・他人の意見をウソとかバカとか決めつける科学者って、潔癖症すぎてちょっとアブない。

・こどもがタバコを吸ったことで重い処分をされるのは、オトナの文化をこどもがマネしやがって、なまいきだぞ懲らしめてやれ、ってことなんだよ。健康の問題じゃなく、文化の問題なんだ。

・悩みは半分解決すればいい。百パーの解決を望むから、努力が苦しみになっちまうんだ。



コドモダマシ―ほろ苦教育劇場

コドモダマシ―ほろ苦教育劇場

  • 作者: パオロ マッツァリーノ
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 単行本



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