『ふたりの距離の概算』

・回避は好きだし省略は大好きだ。しかし先延ばしは好きではない。厄介事を見て見ぬふりをしても、いずれやらねばならない処理がより厄介になるだけだ。

・だらだらと説得するよりは、深奥をつく一言で一気に決めるタイプだ。

・話すことがなくても求められた時間だけ話ができる。これはこれで素晴らしい技術で、とても真似のできるものではない。

・理屈が通るのとそれが真実だということの間には溝がある。

・名札を出さないのは後ろ暗いやつだ。

・何を正しいと考え何を間違っていると考えるかは、教育や経験によって後天的に憶えていくことだ。善行を褒められ悪行を叱られて善悪の区別を付けていく。

・言わなくてもわかってくれそうなことは言わないのが親密な話し方だと思っているふしがある。

ふたりの距離の概算

• 作者: 米澤 穂信
• 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
• 発売日: 2010/06/26
• メディア: 単行本

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