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『浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理』 [☆☆]

・「鎖国」というのは「米国」や「英国」と同じように、どこかの国のことだと本気で勘違いしていた。

・あなたは大変な勤労者ですね。仕事の効率より仕事の量のほうがお好きなようだ。

・自分から何時まで起きていたのかを言った。中学生である彼女は、普段そんな時間まで起きていないのだろうから、ひょっとしたら自慢したいのかも知れなかった。

・愉快痛快じゃねえか。数学に全然興味を持たない輩から、何の意味があるのかと鼻で笑われ、時には数の抽象的な世界におぼれている社会不適合者の道楽とすら蔑まれてきた問題に、莫大な賞金がかけられたとたん、誰もが手のひらを返してわらわらと群がり始めたわけだからな。

・「背理法」というやつだ。たぶん違うであろうことをわざと初めに仮定しておいて、論理を展開して矛盾を導き出し、「さっきと言ってること違う!」と叫ばせ、「だから初めの仮定が間違ってるって言ったでしょー」とニヤニヤ笑って証明終了とする、世にもイジワルな方法。

・「数学の教育」なんていうものは、なくてもいいのだわ。純粋な数学は、「教える、教えられる」の関係の中で育まれるものじゃない。紙とペンと数を愛でる気持ちがあれば、どこでだってできるんだもの。

・子供たちに新しい世界を覗かせ、未来を楽しみにさせてあげることが、大人たちの本当の使命ではないでしょうか。

・数学は理解できる限界があって、それは人によって違う。その限界が、中学校で来る人もいるし、高校で来る人もいる。



浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理 (講談社文庫)

浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理 (講談社文庫)

  • 作者: 青柳 碧人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/07/13
  • メディア: 文庫



浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理 (講談社文庫)

浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/07/13
  • メディア: Kindle版



タグ:青柳碧人
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