『文学少女と月花を孕く水妖』：紙魚：So-netブログ

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『文学少女と月花を孕く水妖』　[☆☆] [編集]

・人が大勢集まれば、聞きたくもない会話も聞こえてくる。

・祖父は濃い化粧や派手なドレスの女性を、下品だと嫌っている。きっと女という性自体を軽蔑しているのだろう。

・食べることに関して妥協を許さないのは、長所といえるのか単なる我が儘なのか。

・日々のおつきあいは、ささやかなことの積み重ねが大切なのよ。お土産からはじまるロマンスや友情もあるんだから。

・「ありがとう」の一言が嬉しくなり、「ごめんなさい」の一言で、仕方ないなと許してしまえる。

・きっと希に、そういう存在があるのだ。人でありながら人でない瞬間を持つ者。ぼくらの常識では量れない、なにか得体の知れない荒々しい原初の魂を宿した異質な存在が。

・美しい夢は、目覚めたあと、心の中に物語を残すのよ。

・鏡に映る花も、水に浮かぶ月も、目で見ることはできても、手にはとれないわ。どちらも、つかもうとすれば儚く消えてしまう。でも、だからこそわたし達が忘れないかぎり、いつまでも美しいまま、心に留めておくことができるのよ。