『文学少女と恋する挿話集2』：紙魚：So-netブログ

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『文学少女と恋する挿話集2』　[☆☆] [編集]

・いわばハイネは、恋するみんなの、友達のようなものよ！

・不思議なことに、ハイネと友情を結んだとたん、それまでオレを取り巻いていた景色が違って見えるようになった。心が深みを増した――というのだろうか。昨日までのオレと今日からのオレは、別人といってもよかった。

・休み時間もハイネの詩集を思い返し、心の中で友と会話する。

・9歳から14歳の、ニンフ的なきらめきと魔性を持つ選ばれた少女達のことを、ニンフェットと呼び、胸をときめかせるのよ。

・同じ言葉でも、ブ男が口にするのと美男子が口にするのとじゃ、重みが違う。この上品な顔だったら、麻婆豆腐のレシピを淡々と読み上げたって、女どもは、とろとろになるはずだ。

・みっともなく思えたっていいじゃない。できることを片端から全部やって、頑張った人が勝ちだよ。

・泣かせてやると悪ぶっていたのに、いざ相手に泣き出されると、罪悪感の嵐が体中を、駆けめぐる。

・誰だって汚れたくない。健全でいたいし、綺麗でいたい。太陽に向かって正々堂々胸をはっていたい。それでも、なにもかもが正しくまっすぐいくわけではなくて、いけないってわかってても――そんな風になりたくないと抵抗しても、どうしようもないこともある。

・一緒にいると「よかったさがし」をしなくても、いいことが向こうから押し寄せてくる。