SSブログ

『キノの旅16』 [☆☆]

・私達の歴史を作るのは――いつも、いい記憶ばかり。都合の、いい記憶ばかり。

・反吐みたいな世界では、死ねる方が幸せって事もある。

・子供達は皆仲良くするという村の雰囲気にもなじめず、いつも疎外感を感じていました。

・何一つ上手くできない自分が好きじゃなくて、でも本当は、自分が大好きで大好きで、その葛藤をどうすればいいのか分からなくて、悶々と悩み続ける子供でした。

・自分から告白しなくても、思いを伝えなくても、それは伝わって、最後には幸せになれると信じていたのです。なんて純真で――、なんと無様なのでしょう?

・まるで獲物を狙う狩人のように、目を光らせていた。まあ、射撃も写真撮影も、似たようなもんだ。

・写真は何もできません。写真は、真実を伝えません。写真は、何もできないんです。何かができるのは――、いつだって人間です。

・結局この二人は、力ずくでも止めたりはしなかった。逃げなかったのか、それとも、逃げられなかったのかは分からない。

・曇り空のせいか、今日は気温はそれほど下がってはいない(晴れた日の方が、放射冷却現象でガツンと冷える)。



キノの旅 XVI the Beautiful World (電撃文庫)

キノの旅 XVI the Beautiful World (電撃文庫)

  • 作者: 時雨沢恵一
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2012/10/10
  • メディア: 文庫



タグ:時雨沢恵一
nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

トラックバック 0