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『不安神経症・心配性を自分で治す実践ノート』 [☆☆]

・自分の状態を道徳的に判断しない。人前で話ができない、不安で体がすくむというような状態を「いくじなし」、「だらしがない」、「弱い人間」などと思ってはいけません。

・呼吸をゆっくりすると、副交感神経が活性化されて、心臓もゆっくり打つようになります。これがヨガや禅の瞑想の効果です。

・禅では、呼吸を1分間に1回くらいまでゆっくりにします。それでも滑らかに息ができるまでに訓練します。

・拒絶恐怖症というのは、何かを他人に頼もうとするのですが、断られるのが怖くて頼めないとか、自分を主張しようとしても、「そんなのはくだらない」と思われるのを恐れて主張できないなどです。

・誰でも劣等感はあるものだ。劣等感のない人間などいない。傲慢な人間にならないためには、劣等感はむしろ喜ぶべき資質だ。

・自分の自慢は自分を孤立させるだけだということを覚えていただきたいのです。

・自分が思い出したくないことは、相手も同じ気持ちだということは多いのです。異常に過去にとらわれると人間関係を壊します。

・自分の言いたいことはすべて主張したいのが本心でしょう。しかし、もう少し主張したいというところで止めるのが自己主張のよい方法だということです。

・格言に「反論は1回まで」というのもあります。相手が何か言ったときに1度の反論はよいが、そこでやめておけという勧めです。

・自分に自信がなかったり、劣等感があったりすると、つい何度もむきになって反論してしまうのです。

・明るいところに出ることです。光はセロトニンを増やし、精神を安定させます。また、夜になるとセロトニンからメラトニンができるので、よい眠りに誘います。

・自分の記憶にはなくても、かつて心のあり方に影響を与えるような出来事があり、それが今日の考え方、、感じ方を育む一端になっているのではないかとつくづく思うことがあります。

・自分のトラウマを治そうとするなら、その原因を作った相手を許す以外に方法はない。

・トラウマに悩む人は、自分以外の人に苦しみの原因を求めますが、つきつめれば、自分の心の問題なのです。なぜなら、今は存在しない人、あなたを苦しめた人のことを心に浮かべて、それによって苦しんでいるからです。それらは、あなたの心が作り出した幻影なのです。

・相手を非難してもあなたの苦しみは変わらないし、過去の出来事も変わりません。ただひとつできることは、あなたの心のありようを変えることです。

・仏教では、「この世の中をすべて苦しみも悩みもない世の中にすることはできない。それは地球の表面を滑らかな羊の皮で覆い、足が傷つかないようにするのと同じことで、不可能だ。しかし、あなたが皮の靴を履けば、地面はあなたを傷つけず、地面が羊の皮で覆われているのと同じだ」と述べています。



不安神経症・心配性を自分で治す実践ノート

不安神経症・心配性を自分で治す実践ノート

  • 作者: 高田 明和
  • 出版社/メーカー: リヨン社
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 単行本



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