SSブログ

『大人の心の鍛え方』 [☆☆]

・「心の強い人」とは「人生をうまく乗り切れる人」のことであり、単に我慢強い人のことを指すのではない。

・ピンチのときのために、心の技術(思考回路と身体能力)の準備をすること(経験を積むこと)、これが心を鍛えるという作業なのだ。

・私はカウンセリングの中で、「400回、40回の原則」というものをよく紹介する。「人は大きな失敗だったら40回もすれば、失敗しないように学習する。そのような大きな教訓がなくても400回続けていれば、その行動が自然にできるようになる」というものである。

・注意したことができない子供に対して「何回言ったらわかるの」という親がいるが、その答えは、最低「40回」なのである。無意識は、それぐらいの回数をこなさなければ、今までと違う方法を受け入れてはくれない。

・自分の体をうまくコントロールできるということは、人間の基本的「自信」につながる。

・本当の腹式呼吸などない。あるのは、あなたの腹式呼吸だ。それも、今の年齢、体格、身体能力、今日の体調に応じたあなたの呼吸法である。

・普通の状態では、横隔膜の上下の動きによって、75%の呼吸がまかなわれている。腹式呼吸とは、さらに、腹を前後に出し入れする力(それによって横隔膜が上下する)のほうをより多く使って呼吸する方法である。

・実践で心を鍛える上での、一つ目の注意事項は「人と接しなさい」ということである。私たちの無意識は、人を怖がっている。

・ニュースなどでは犯罪が毎日のように取り上げられているし、自分がその被害に遭う確率はまったくのゼロではないのだ。だから、無意識は「人」を怖がっている。その無意識に安心してもらうには、多くの人と会って「殺されなかった、攻撃されなかった」という経験を積むしかない。

・社会に出るのが怖くなったり、生きがいを感じられなくなっているとしたら、そんなときは、「自分のやりたいこと」を探していてはだめだ。自分のやりたいこと探しは、「個の保存の欲求」だ。それでは、実感のある自信は得にくい。



大人の心の鍛え方

大人の心の鍛え方

  • 作者: 下園 壮太
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2008/09/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タグ:下園壮太
nice!(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 2

トラックバック 0