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『「国際協力」をやってみませんか?』 [☆☆]

・「2つ以上の国の予算(税金など)」で運営されている組織を「国際機関」といい、国連は、あくまでその1つにすぎない。

・「考える人」と「つなぐ人」と「やる人」の割合は、団体によって異なりますが、おおざっぱに言って、日本人などの先進国側の人数だけを考えると、1対8対1くらいです。

・そもそも国連で決めたことは、ガイドライン(参考意見)にすぎないので、別に守らなくてもよい。

・日本にも、たくさんの問題があるのに、なんで、わざわざ途上国まで行って、国際協力なんかをやるんでしょうね?

・「こういうことをしたい」という願いと、「こういう不満を解決したい」という願いの、大きく2つに人間の欲求は分かれると思います。

・日本人の多くの人が誤解していますが、途上国では、国民全員が貧しいわけでは決してなく、1割の人がお金持ちで、9割の人が貧しいんですね。

・国連はソマリアで、「緊急状態」宣言を2011年8月に行った。緊急状態の定義は、「1日1万人あたり2人以上が死亡」すること。

・人間には、自分の体を維持しようとする「個体維持」と、自分の子孫を残そうとする「種族維持」という、2つの本能がある。

・現在、人間にとって「天敵」となる存在は、「人間自身だけ」です。このためかどうかわかりませんが、人類の歴史が始まって以来、戦争や内戦が起きなかった年は、1年もない、毎年必ず紛争が起きている、といわれています。

・有名な事件は、カンボジアで、日本人の大学生のボランティアなどが水の足りない地域で井戸を掘ったんです。で、水が出て、村人に与えたんですが、その水の中に、ヒ素という有害な化学物質が入っていて、村の人が神経障害や皮膚障害になってしまい、そのうちの何人かは、死んでしまいました。

・結局、カラオケ屋に行って歌を歌って自己満足するのも、アフリカに行って死にそうな人を助けて自己満足するのも、どちらも「自己満足である」という意味では同じです。

・イスラム教の国にいる女性に聞くと、「ブルカを被るのは女性への迫害ではなくて、セクシーな格好をしていると、男性に強姦される危険性が高くなるので、自分自身を守るためにセクシーなところは見せないほうがよい」と言うんです。

・アフリカなどの途上国でも、植民地時代から欧米に奴隷などを輸出していた現地側の商人などがいて、そうした人が、大金持ちになっています。

・資本主義社会では、借金の利息(%)よりも経済成長率(%)のほうが、常に大きい必要がある。企業でも国でも同じ。これが資本主義国家の生命線。

・完璧に100%、「よいこと」をやっている組織は、「ない」ということです。人間というのは、ひとりひとりが、半分くらいよい人で、半分くらい悪い人ですから、その集合体である各組織も100%よい活動をしているわけではない、という当たり前のことを、忘れないでいただきたいと思っています。

・人の気持ちは、それが言葉になると、ただ空しく失われてしまう。どんな気持ちでも、行動に、しかも「結果を生む行動」に移さなければならない。



「国際協力」をやってみませんか?

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  • 作者: 山本 敏晴
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/04/11
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「国際協力」をやってみませんか? 仕事として、ボランティアで、普段の生活でも

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