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『ビブリア古書堂の事件手帖』 [☆☆]

・古書店の人間に必要なのは、本の内容よりも市場価値の知識なんです。

・上巻だけ買って下巻を買いそびれる奴はいても、その逆はいねえだろ? 下巻の方が出回る数が少ねえから、その分だけ価値が上がるんだ。

・けれども年寄りといふものは必ずしも世の中の不如意を託ってゐるとは限らない。

・人付き合いが苦手で世渡り下手な貧乏人が、不満も持たねえで生きていく、なんてただの願望だわな。まして、そいつの前に純真無垢な若い娘が現われて優しくしてくれる、なんてあるわけねえじゃねえか。

・学校ではうわべだけ愛想よく接して、人目のない場所で手のひらを返す。それを陰で自慢げに言いふらす。俺が注意する筋合いではないが、聞いているうちに胸くそが悪くなってきた。

・なにかの役に立つといふことを抜きにして、僕達がお互ひに必要とし合ふ間柄になれたなら、どんなにいいことだらう。

・彼女に悪気はないのは分かっているが、人を思い通りに動かしたと言えなくもない。もし、動かされた方の人間がこのことを知ったら、いい気持ちはしないんじゃないだろうか。




ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)

  • 作者: 三上 延
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2011/03/25
  • メディア: 文庫



タグ:三上延
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