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『今すぐ仕事に使える数学』 [☆☆]

・脳力は知識と能力から成ります。体力の運動神経にあたるのが能力、トレーニングにあたるのが知識です。

・数学は「計算して答えを出すこと」が目的はありません。それは算数です。

・利益という「目標」は、魚を売る現場では使えません。売りながら、いちいち利益など計算できないからです。そこで「目標利益10万円」を「目標販売数1万5000匹」に変えます。これなら現場の目標として使えます。これが予算(「予め計算する」という意味)という仕組みです。いわば経営の目標(利益)を現場の目標(販売数)に変えるものです。

・ROIとは「Return On Investment」の略で、Investment(投資)の上(On)にReturnが乗っているという意味です。つまりR/Iで、RをIで割ることです。投資(I)に対して何%(率)のリターンがあるかというものです。英語の「on」は「÷」と同じ意味です。

・例えば総資本利益は、売上高を使って、総資本利益率=利益/総資本=売上高/総資本×利益/売上高=総資本回転率×売上高利益率のように、回転率と利益率の2つに分けられるので、交差比率でもあります。このように1つの数字を、2つの数字のかけ算で表すことを「因数分解」といいます。

・帰納法とは、起きている多くの現象を見て、それを一般化していくものです。例えば、若者の結婚の状況を見て「若者の結婚離れが進んでいる」といった結論を導くものです。

・演繹法は、「○○が正しいならば、△△も正しい」という形で証明するものです。真説から別の真説を次々と作り出すというものです。「論理」の世界で扱うのは、この演繹法だけです。

・組織で働く時は、まわりから「賢そう」と思われると働きやすくなります。賢そうな人の話は皆がよく聞いてくれるし、同じ内容でも賢そうな人の意見は通りやすいといえます。この「賢そう」に見せるテクニックが論理です。

・ベクトルの定義は高校数学では矢印でしたが、大学の数学(ベクトルの分野を「線形代数」という)では異なります。線形代数ではベクトルを「数字が複数個並んだもの」と定義します。

・数字の組み合わせであるベクトルの対し、数字が1つのものを「スカラー」といいます。

・この内積という計算は、ビジネスの世界では気づかないうちによくやっています。実はエクセルは、この計算からスタートしたビジネスツールです。エクセルがうまく使いこなせないという人は、この内積を知ってエクセルの原理を理解しましょう。






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