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『数学ガール』 [☆☆]

・記憶するだけではいけないのだろう。思い出さなくてはいけないのだろう。

・古い記憶をたどるのが数学ではなく、新しい発見をするのが数学だ。

・少ないサンプルでは、ルールは姿を現さない。本当のパターンは見えてこないんだ。

・過去はもう過ぎた。きみは現在に生きている。いま気づいたことを、未来に生かせばいい。

・数列の一部を与えられ、次の数を考えるっていうのは、単なるクイズじゃない。一般項を探すというのは、隠された構造を見抜くことなんだ。

・こういうとき、彼女は軽蔑する口調にはならない。ただただ彼女は素朴に驚くのだ。「きみは、自分の右手に指が5本あることを知らないのか」 そういうニュアンスの驚き。

・いかなる創造の喜びも、すでになされたことの境界線上で遊ぶことにある。

・人間って、自分が答えられない問題を与えられると、怒り出したり、問題を出した人を恨んだり、逆に馬鹿にしたりするものだから。

・学校の世界はとても小さくて狭い。子供向けの偽物がたくさんある。学校の外にも、偽物はたくさんあるけれど、切ったら血が吹き出てくるような本物もたくさんある。

・好きなことをしっかり追い求めていくと、本物と偽物を見分ける力も付いてくる。

・いつも大声を出している生徒や、賢いふりをする生徒がいる。きっとそういう人たちは、自己主張が好きで、プライドが大事なんだ。

・∫はローマ文字のSで、Σはギリシア文字のSだと考えると、なおいっそう対比を楽しめる。連続的な世界はローマに、離散的な世界はギリシアにあるのかもね。

・いざとなったら自分で導き出せるようになるまで練習すると、いつのまにか覚えていて、導出の必要がなくなる。

・全部はわからないとしても「ここまではわかった。ここからわからない」と筋道立てて考えるべきなんだ。

・すべてが一気にわかるとは限らない。わかったところに楔を打ち込み、梃子を使ってぐいっと岩を動かすんだ。既知の鍵で未知の扉を開くんだ。

・学校で先生から習うことは、学ぶきっかけとして大事。でも、1から10まで、ガッコーでセンセーが教えてくれるのを口を開けて待っているのは受け身過ぎるよ。





数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

  • 作者: 結城 浩
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2007/06/27
  • メディア: ペーパーバック



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