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『自分を知り、自分を変える』 [☆☆]

・人間には自己受容感覚と呼ばれる「第六感」がある。それは、筋肉、関節、皮膚から常に受け取っている感覚フィードバックで、胴体や手足の位置を知らせている。

・もし、行政機関の下級職員が皆休暇をとってしまったら、政府の仕事はほとんどできなくなってしまう。同じように、もし、知覚、言語、運動のシステムが働きを止めてしまったら、人は人らしい生活を送るのが難しいことに気づくだろう。

・潜在学習は、努力や何を学んだかのはっきりとした自覚のない学習と定義できる。おそらく最も良い例は、子供が母国語を習得する能力だろう。

・潜在学習は、適応的無意識の中でも最も重要な機能の一つである。

・意識は、ゲームセンターでコインを入れずにビデオゲームで「遊んでいる」子供のようなものである。彼はコントローラーを動かすが、デモンストレーションプログラムを見ているだけで、その動きとは関係がないことに気づかない。この子供(意識)は実際には機械内のソフトウェア(非意識)が完全にコントロールしている行為を、自分がコントロールしていると信じている。

・研究でも、他者がどのように行動するかを予測するよりも、自分がどのように行動するかを予測する方が、成績が悪いことがわかっている。

・州営宝くじは何十億ドルもの利益をあげ続けている。多くの人が、お金で実際に愛情が(そして幸せが)買えると信じているということを裏付けている。

・確かに犠牲者になることを好んで選択したわけではない。しかし多くの人は最終的には、それを強力で、かなり価値のある、人生で最も重要なことを教えてくれる教師とみなすのである。

・人間の幸不幸は、運にもよるが、その人の気質にもよる。

・実際、人が自分をシャイだと思うほど、友人たちはその人をシャイだとは思わないものだ。人は感じている社会的不安を隠すことが上手だからである。

・自分の行動を観察することが自己知識の主要な源泉である。人は外部の観察者とまったく同様に、行動を観察しその基底にある感情や特性を推測することによって、自分の内的状態を推論する。

・アリストテレスは、「まず「徳を」おこなうことによってそれが我が物となる。……成すことによって正しい人となり、節制によって節制ある人となり、勇敢な行為によって勇敢な人となる」と示唆した。





自分を知り、自分を変える―適応的無意識の心理学

自分を知り、自分を変える―適応的無意識の心理学

  • 作者: ティモシー ウィルソン
  • 出版社/メーカー: 新曜社
  • 発売日: 2005/05/20
  • メディア: 単行本



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