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『文系のための理系読書術』 [☆☆]

・問いの立て方によって得られる知識や情報は変わります。そして、理系のおもしろみの一つは、「どんな問いを立てるか」にあるのです。

・ちなみに私は、生物学と宇宙論と素粒子論がある程度わかれば、理系の分野のたいていのことは理解できると確信しています。

・第一線の研究者の執筆能力とそれを出版することができる経済力は、ある分野では日本は未だ「後進国」であることを認識させる。

・総合診療医の「キモ」は、「検査の決定」です。検査というのは、「○○かどうかを知る」ために行われるものであり、目的をもってなされるもの。つまり、検査内容が不適切であれば、必要な答えは得られません。

・指尖脈波から得られる最大リアプノフ指数や交感神経・副交感神経の情報は、人間の心の状態を知るための客観的データとして活用できます。うつ病の早期発見が可能になると考えられます。

・「お化け」が存在することは検証も反証もできないので、その存在を信じることは非科学的である。逆に、「お化けなど存在しない」と主張することは、どこかでお化けが見つかれば反証されるので、より科学的だということになる。

・「ああ言えばこう言う」という議論が起こってしまうものは、科学ではなく、思想です。

・科学研究は、研究して終わりではありません。それを発表して形にしなくてはなりません。

・研究は自己本位でいいけれど、発表は他人本位でなくてはならない。

・「ずいぶんまわり道をしたものだ」と言うのは、目的地を見つけた後の話である。後になって、真直ぐな道をつけることは、そんなに困難ではない。

・どのタイミングでどんなアドバイスをもらうか。これが大切です。

・粒子と反粒子は、ぶつかると光になって消えていきますが、ほんの少しだけ、光にならずに消え残った粒子がありました。宇宙も、地球も、人間も、その消え残った粒子から生まれたものなのです。

・「ここまでやってダメなら次!」と思えるくらいまで考えつくすこと、「次!」と思ったら以前のことはさっさと忘れること。これが大事なんですね。

・数学の世界では、シンプルに美しいものほど真実に近いという考え方をするそうです。

・頭のいい人は、スパッとシンプルな証明をするということで、美意識のある人が優秀な数学者であると言えるのです。

・微分というのは変化率なので、「上がった」「下がった」に注目します。それは「変化率」であって「量」ではありません。

・よほどの化学好きか化学者でない限り、化学に関する本を日常的に読むということはありません。だからこそ、「化学」という言葉がタイトルに入っている本を読むこと、もっといえばそういう本が家にあるだけでも、、意義深いのではないかと思います。

・仮説、実験、観察、検証、そしてアイデアを出して修正、更新、また仮説、実験……。文系理系問わず、賢い人はこの思考で動いています。

・語るときのコツは、ポイントを3つくらい挙げて、各ポイントを15秒ずつで話せること。全体を1分以内で話すことができれば十分です。





文系のための理系読書術 (知のトレッキング叢書)

文系のための理系読書術 (知のトレッキング叢書)

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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