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『ただし少女はレベル99』 [☆☆]

・なぜか旧日本軍というと皆陸軍を想像するのは、海軍が早々と南海の藻屑となっちまったからなのかのう。

・「人が化け物になるのはいろいろと方法があるが、大抵は己を見失って鬼と化す。怒りや恨みで我を忘れる。天狗は違う。元々は勉強しすぎた高僧がなるものじゃった。つまり智慧のある者、志の高い者が天狗になる。――儂ら、人間として生きるにはちと頭がよすぎたんじゃ」 ……なるほど。私は今初めて、「天狗になる」という言葉の真の意味を知った気がする。

・読書している人間に、「何を読んでいるのか」と尋ねるのは好奇心から本の内容を知りたいのではなく、「本を読むのをやめて自分と会話してほしい」という意味だそうだ。

・人助けは尊いがそれゆえに安売りしてはならない。

・アラフォーでもまだまだ結婚適齢期じゃ。おぬしは安定した公務員で家も持っておって、コブがついているのが玉に瑕じゃがその歳でコブもバツもついておらんのはかえってドン引きじゃからトントンじゃな。

・人間関係は連鎖する。他人にいじめられた人間は更に弱い者をいじめ、上から目線で説教されるのが日常になっている人間は他人にも説教をする。

・まず無理そうな値段を吹っかけて相手の本気度を試すんだよ。出し惜しみしなきゃ損をするのはこっちだよ。

・仲よくないから助けない。得にならなければ助ける必要がない。

・「子は怪力乱神を語らず」とは「怪」物の怪、おばけ、「力」暴力、バイオレンス、「乱」道に外れたこと、端的に言ってエロ、「神」鬼神、オカルト──良識のあるいい大人はこのような過激で下品で安易で手っ取り早く盛り上がれるネタに飛びついてはならんということであって、萩本欽一も似たようなことを言っておる。

・死を悼む気持ちは尊いですがあまり長く引きずるとかえって六道輪廻を巡る妨げになります。忘れるのも優しさですよ。

・それはいつか「トイレに行くふりをして君とだけ内緒の話をしたい」と言うときのための伏線なのだ。普段からそういうことを装っておかなければいざというときにできない。面倒くさくてもつき合ってやりたまえ。将来のために。

・残念ながら世間は馬鹿者ばかりだ。学校を出てもさほど変わらん。学校などは、馬鹿者とつき合うコツを練習するために行っているものと思いたまえ。

・リサイクルは神道的穢れ思想と相性が悪い。

・人間は人間に産まれたから人間なのではない。社会性を身につけて初めて人間になるのだ。

・「猫が空中を見ているのは霊がいるから」などと言われる。本当は人には聞こえぬ屋根裏のネズミの気配を探っておるだけだと、解明されても未だに信じぬ奴は多い。

・気分に関係なくうつむいて歩かなければ犬の糞を踏むのが当たり前だったのに、今はまっすぐ前を向いて歩ける。

・十人中八人がキレて二人がドン引きする予定だったが、ここにそれ以外のリアクションをする十一人目が。

・サイヤ人とヤムチャくらいの格差を感じる。自分ではクリリンくらいだと思っていたのに。

・自分が何をしなければならないかもわかっていなかったのでは、成功しないのも当たり前だ。

・結局救うのも救われるのも選ばれた人間のみ、選ばれなかった人間は誰にも顧みられぬまま。





ただし少女はレベル99 (講談社ノベルス)

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  • 作者: 汀 こるもの
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