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『お金を使う人お金に使われる人』 [☆☆]

・相手の力量を推し量る知識や素養を持ち合わせていれば、向き合っただけで、戦わずして勝負がつくというのは、剣術の世界にもあります。

・抜刀は本当に最後の手段。そこへ至るまでに、自分がどれだけのものであるかを知り、相手はどうであるかを推し量れるようでなければいけない。

・日本でもメキシコでも、「キッザニア」に来た子供たちには、最初に一定額のキッゾを渡すんです。そこでまずメキシコの子供たちは何をするかというと、一目散に遊ぶところへ行ってお金を使い果たしてしまう。それから、「さあお金がいるぞ」とばかり、おもむろに働き口を探すのです。かたや日本の子供たちはというと、なかなか財布の紐を緩めません。お客さんのなり手がなかなかいなくて、店にいるのは働き手ばっかり。

・ある先輩が「お前の給料で昼飯が100円のラーメンというのはわかるが、世の中は旅行会社に勤めている人間ならちゃんとナイフやフォークも使えるというイメージを持つものなんだ」といって、帝国ホテルのレストランへ連れて行ってくれたんですよ。「後は一年に一回でいいから、自分の金を使ってここへ食いに来い」と言われたことは、いまだに自分自身の憲法みたいになっていますよね。

・国会の予算審議にだって国民の大半は無関心です。自分のお金だと思っていないからです。

・依存症といわれるほどまでになってしまう人たちに共通しているのが、「自己肯定感」の低さです。

・借金を重ねて返せなくなっている人たちは、決して神経が図太くていいかげんな性格の持ち主というわけではありません。それどころか、むしろ気が弱くて、借りたものを「返せません」と言うことができなくて他から借りてくる。

・しかし、子供たちにお金のことを教えようにも、当の大人たちが必要な金融知識を身につけていません。

・少し前まで「貯蓄から投資へ」と、お金の運用について国をあげて奨励していたのに、金融危機が起こると、「それはどうなのだろう?」とすっかり否定的な見解が大勢を占めるようになってしまいました。

・それを買ってあなたは幸せ? お金とは、本来、「人が幸せになるための道具」です。

・自分自身が幸福になるために、さらには社会全体が幸せになるためにお金は使われるべきものです。

・この世の中、善きにつけ悪しきにつけ、大抵のことはお金でかたを付けることができます。お金があれば何でもできるといっても言い過ぎではないでしょう。

・使うべきお金をきれいに使ってみせる大人たちがどれだけいるか。貯めることや増やすことしか頭にないのは、私から見れば実に貧乏ったらしい人間です。

・お金は生きていくための「道具」だ。道具とは、使って初めて道具となります。それをいい道具にするのもなまくらにしてしまうのも使う人間の力量次第。





お金を使う人 お金に使われる人―貧乏ったらしい金持ちより堂々とした貧乏!

お金を使う人 お金に使われる人―貧乏ったらしい金持ちより堂々とした貧乏!

  • 作者: 山本 一力
  • 出版社/メーカー: 時事通信出版局
  • 発売日: 2009/08
  • メディア: 単行本



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