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『成功する人だけが知っている「一万円」の使い方』 [☆☆]

・いつもスーツの内ポケットに祝儀袋を束で入れていて、所用で呼びつけたり、事務所に来訪してくれた人間に手渡す。金額は1万円で、祝儀袋の表書きは「お車代」となっている。

・1万円に10万円の価値をつければ9万円を稼いだことになり、感激という無限の感謝を与えることができれば、それは金銭に換算できない財産になるのである。

・謝礼は、あえて「あとから上乗せ」する。金銭術のマジックとは、「期待値」のことなのだ。期待値を下回れば不満、上回れば喜ぶ。だから同じ金額であっても、相手の期待値を低くしておけば、支払った時にその価値はうんと高くなるというわけだ。

・どんなに好条件であろうとも、そこに期待値が設定されてしまえば、それが当たり前になってしまう。そして、ちょっとでも期待値を下回れば──たとえ相場よりも好条件であっても──たちまち不満を抱いてしまうというわけである。

・人脈を築くコツは何か。他人から見て自分が人脈たりえることだ。つまり人脈を探す立場ではなく、「探される立場」になろうと努力することだ、そうすれば、自然に人脈は形成されていくことになる。

・やみくもに人脈を追い求める人は、使いこなすという視点が欠けているため、道具さえ手に入れれば家が建つものと錯覚している。さらにもう一つ、道具の価格に高低はあっても、不要なものは一つとしてないにもかかわらず、安価な道具は乱暴に扱う。

・「若い」とは年齢ではなく、「自分の人生は上昇途上にある」という気概を持つ人すべてだと私は定義する。

・私の考える自己投資とは「経験」だ。経験に対して、お金を使う──これが「自分に投資する」ということなのだ。なぜ経験が大事かといえば、視野は経験によってしか広がらないからである。

・相手に感謝されてこそ祝儀は「活き金」になり、感謝が薄ければ「死に金」。まして感謝されないとなれば、ドブに捨てたも同然ということなのである。

・「客」にはなるな、「胴元」になれ。

・人間は、人間に接することでしか磨かれない。パーティーとは、自分を磨く絶好のチャンスなのである。

・ボロを着ていて通用するのは、成功者として認められた人間だけなのだ。

・パソコンへのメールは基本的にビジネスで用いるものだから、ノンキに近況など書いて寄こされたら相手の神経を疑うだろう。手書きだからいいのだ。しかも絵ハガキだから改まった雰囲気にならず、数行しか書いてないから読むのに負担にならない。

・誠実そうな人、やさしそうな人──といった第一印象がプラスに作用するのは、接客業か男女の仲だけのこと。交渉を基本とするビジネス社会において「いい人」と思われるのは、相手に「呑まれている」のだ。ひらたく言えば、ナメられているということになる。

・初対面に勝負をかける。一目置かれれば風上に立ち、ナメられたら風下に立つからだ。人間関係は初対面で上下(かみしも)がつき、この関係は容易にひっくり返ることはない。

・人間関係の基本はお金ですから、お金を出すほうが優位に立つ。たとえば喫茶店でお茶代をご馳走になったら、あなたはどうしますか? お礼を言って頭を上げますね。たとえ些細なことであろうと、頭を下げるのと下げられるのとでは、その後の人間関係に大きく影響するのだ。

・動物にとって飲食は生存のためのものであり、人間にとってそれは、生存手段を超えてコミュニケーションツールに昇華していると言っていいだろう。

・「ダメもと」で借金を申し込むのは、愚かな人間である。頭を下げ、懇願し、断られたとしたら、たんにお金を借りられなかったというだけではなく、人間関係において風下に立つことになるからだ。

・「馴れ」は親しいの意味で、「狎(な)れ」は親しさを通り越してケジメがなくなること。「狎れた態度」を親愛のあらわれだと喜んでいるようなオメデタイ人は、職場においてもナメられるのだ。

・良くも悪くも「有名=信用」というのが日本の価値観や。

・仕事ができることはエラくもなんともない。できるのが当たり前で、できない人間が無能であるに過ぎないのだ。

・一流ビジネスマンは能力を誇らない。魚が泳ぐことを自慢するのと同じで、みっともないことと考えるからだ。

・「支払われる側」の立場で考える。コーヒー一杯を飲んで一万円札を出すような無神経な人間であってはならないのだ。

・境遇に不満を抱き、飲み屋で酔いつぶれる人もいれば、それをしかと受けとめ、これから先の人生に活かそうとする人もいる。人生に是非はない。どっちの人生を選ぶか、という違いだけなのである。

・自己投資し、他人投資し、成功者になることこそ、「いざ」というときに備える最善の方法であり、チマチマ貯金したところで、そんなものは人生の「いざ」を迎えたとき、支え棒にもならない。

・ヤクザもヤミ金も、それぞれの業界において「信用」でメシを食ってるんだ。だからメンツを重んじるし、話の筋にこだわる。ところが勤め人は、会社の看板に信用があるから、個人の信用ということにあまり注意を払わないじゃないかな。





成功する人だけが知っている「一万円」の使い方

成功する人だけが知っている「一万円」の使い方

  • 作者: 向谷匡史
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2010/08/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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