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『トヨタが「現場」でずっとくり返してきた言葉』 [☆☆]

・トヨタ式の原点は、市場が求める必要数をいかに良く、早く、安く作るかという「限量生産」である。これはモノづくりに携わるすべての人の原点なのだ。

・資料の価値は、枚数の多さや資料の厚さでは決まらない。当人は張り切って「資料」を作ったつもりかもしれないが、現実にはただ枚数が多いだけの「紙量」や、誰もまともに読まない「死量」になってしまうということは案外多いものだ。

・「ムダの中で最たるものは作り過ぎである」と考え、「必要なモノを、必要なときに、必要な数だけ」を徹底するようになった。

・「俺にしかできない」と威張っている人間が一番ダメな仕事をしている。大切なのは「自分の仕事が不要になるほど改善」を続けることだ。

・壊れた個所を見つけて、とりあえず直して動くようにするのが「修繕」であり、壊れた真因を見つけて再び同じような故障が起きないようにするのが「修理」である。

・人間がやる以上、ミスはつきものである。機械だって手入れを怠れば問題が起こる。大切なのはミスをした人を責めることではなく、「ミスをしたくてもできないほどの改善」をすることだ。

・「決められたことを守りなさい」と言うと、なぜか反発を感じる人も多い。だとすれば、自分で問題に気づいて、自分で改善すればいい。そうすれば「決められた」は「自分で決めた」になり、自分で決めたことは守るのが当然となる。

・現場を診断できる人間はいくらでもいる。人は他人の問題はいくらでも挙げることができる。しかし、現場をいくら上手に診断したところで現場は良くならない。

・百聞は一見に如かず、百見は一行(行動)に如かず。物事はまずやってみること、自ら試行錯誤を繰り返すことがとても大切なのだ。

・アイデアがあったら、「やってみる」「モノを作ってみる」に限る。そうすればアイデアが正しいかどうかもわかるし、何を改善すればよいかもすぐにわかる。

・お前の仕事は「がんばる」ことではなく、みんなが「がんばらなくてもいい」ように創意工夫をすることだ。

・リーダーにとって大切なのは、自分や部下が汗を多くかくことではなく、みんながどれだけ楽に仕事をできるかだ。

・大切なのは「時間は動作の影である」という考え方だ。「遅い」のは動作に問題があるからであり、「速く」するためには動作を改善する必要がある。

・スポーツもビジネスも基礎基本のないところに発展はない。強さとは当たり前のことを決して飽きることなくどれだけ徹底してやり続けられるかで決まるのである。

・技術というのはあれこれ試行錯誤をすることで身につく。失敗することで失敗の理由を学び、成功すればなぜ成功したかを学ぶことができる。そうした蓄積があってはじめて「さらに良いもの」を作ることができる。

・成功した製品やサービスの上っ面だけを真似ても、そこには失敗のノウハウがないために「それ以上」のものを作るのは難しい。

・仕事の中で「気づき」はたくさんある。作業台の高さや道具の改善を行ない、作業の手順なども工夫すると、「単調な仕事」が「楽しく工夫できる仕事」へと変わっていく。

・規模で追いつくことができないにせよ、日本人の知恵をもってすれば生産性で追いつくことはできるのではないか。そんな思いがあったという。売上や利益の差はたしかに膨大だ。しかし、原価に関していえばトヨタの1に対して、GMは半分の0.5だった。これなら追いつくことができる。





トヨタが「現場」でずっとくり返してきた言葉 (PHPビジネス新書)

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