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『ようこそ授賞式の夕べに 成風堂書店事件メモ(邂逅編)』 [☆☆]

・入荷数の少ないものほどマイナーなファンがいて発売当日に問い合わせを受ける。

・出版社の人間では売るための宣伝とみなされがちで、直接の利害関係がなさそうな人がすすめてこそ、信憑性が高まり試し買いを誘う。

・ひとりで抱えきれなくて、こぼれ落ちた分があるなら、そこだけでも付き合ってみよう。

・大きくなりすぎたことにより、否定的な意見を唱える人が出始める。建設的な意見、前向きな改善策の提案ならまだしも、心ない中傷は年々増えていく。

・正義の告発だろうとまったくのでたらめであろうと、見せ方次第でいくらでも作りようがある。逃げ道さえ確保できれば、もっとも効果的なタイミングで、もっとも大衆受けする爆弾を投下することができるのだ。

・旗を振り、太鼓を叩いて笛を吹く。ひとりひとりがやれるだけのことをやる。

・送信ボタンを押すときは、夜空に向かい伝書鳩を放つ気分だった。

・わかってみれば「なーんだ」というのが、また素晴らしい。





ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (ミステリ・フロンティア)

ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (ミステリ・フロンティア)

  • 作者: 大崎 梢
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2013/11/09
  • メディア: 単行本



タグ:大崎梢
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