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『夫は犬だと思えばいい。』 [☆☆]

・先生、女は理屈なんて聞いてないですよ。事例を話すことです。母親はただ安心したいだけなんですよ。

・「何で勉強しなきゃいけないの?」という質問自体には、「子供は、勉強をやるものなのよ」と、ピシャッと言い切って終わりにしましょう。理屈で納得させる種類のものではないし、言い切ってくれることでこそ、子供はスッキリするのです。

・融通性というのは思春期に築かれます。型にはまっていることを友だちや先輩に指摘され、自分から変えなきゃと決意するから変えられるのです。

・どれが一番いい方法なのか。正解は何なのか。よりよい答えを見つけるために比較をします。比較をするから悩みがより深くなるということもあります。

・カエルのお母さんがオタマジャクシの息子を見て、「なんで水の中を泳いでいるんだろう」と思っているような状態です。

・教育に関して言えば、子供のすべてを肯定的な優しさで受けとめる「よしよし主義」が蔓延しました。その結果、頑張らないといけないという感覚は薄れてしまいました。

・保護者のよくある失敗は、計算や漢字ができたことの延長線上で文章題をとらえ、同じようなアプローチ(単純な繰り返しの練習や叱咤激励)をすればできるはずだと考えることです。

・文章題ができない子供たちの非常に大きな特徴は、「手が止まる」ことです。こんな子供に向かって、「図を描きなさいって言ってるでしょう」と何度伝えても、効果は望めません。描くべき図が頭に思い浮かばないから、困っているのです。

・人は、心の距離が少しでも離れたと感じると不快に思う。10メートルが11メートルになっただけで、それは1メートル分の不満ではなく、好意がガラリと悪意に変わるぐらいに変化する。

・「子供のために離婚だけはしない」というお母さんがいますが、子供たちの肉声を言わせてもらうと、この言葉ほどイヤなものはない。私をダシにしないで。

・怒りのスイッチがオンになると、眼前の事態とは関係ない、過去の失敗や過失まで持ち出してクドクドと怒りの感情を長引かせてしまう。結果、叱る意味も効果もなくなってしまう。

・お母さんは、ただ話を聞いてほしいだけなのに、「正解を求めているのだ」と錯覚するお父さんが多くいます。そして解決策を「知識」と「理屈」で示そうとします。ここから男は、落とし穴にはまっていきます。

・同じ人間だと思うからいけないのです。「犬」だと思えばいいのです。決してバカにしているわけではありません。みなさん、「かわいい、かわいい」と言って、犬を飼っているじゃないです。

・日曜日に家でゴロゴロしているのだって、同じです。犬はゴロゴロするものです。

・犬である夫の飼い方は、小さな子供の育て方に似ています。「違う生き物」というのは、そういうものです。

・女性は男性を試そうとするところがあります。「この人は私に関心を持ているのかな?」「私のことをどのくらい思ってくれているのかな?」と、男の心中の度合いを測っているのです。

・女の人は「この人かわいいな」と思うと、たいていのことは許してくれます。かわいいかどうかが勝負です。これが「キモ」なのです。

・女性は、何をかわいいと思うのでしょうか? それはたとえば、「私のことで一生懸命になっている」とか、「私が言ったことをちゃんとやろうとしている」とか、「私のことを考えようとしている」といったことです。一生懸命にやること。結果は、あまり重要ではありません。至らなくても、的外れでもいいのです。

・会話の途中で「何だかくだらないことを言っているな」「それがどう関係するのだ?」と、突っ込みを入れたくなることもあるでしょう。そんなときこそ、「そうだった、同じ人間ではないのだった」と思い直してみてください。

・ダメな大人の典型はね、グチを言ったり他人を羨んだりする人なんだ。

・男性社員がまず仕事の優先順位を考えてみるのに対して、女性社員は目の前の仕事をパッパッと片付けていかないと気が済まない。すぐに取りかからない男子社員を見て、女子たちは「だらしない」と思ってイライラするし、男子社員は「そんな些細なことはどうでもいいじゃないか」と思っています。

・お母さんがガミガミうるさいときには、「はい」と返事をして「気の毒だな」と思えばいい。





夫は犬だと思えばいい。

夫は犬だと思えばいい。

  • 作者: 高濱 正伸
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/09/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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