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『GOSICK BLUE』 [☆☆]

・古い世界を抜け出した移民にはもどるところなどないのだった。海を進むしかないのだ。

・また本を読んで、退屈しながら暮らすつもりなんだね?

・誰かを助けられるときは助けたいと思っている。でも自分ひとりの力では無理なときもあるってもうわかってる。ぼくは分別と限界を知る大人になってしまった。

・相手に興味を持たない。踏みこまない。本当の名前さえ把握しない。だが親しく会話をする……。これが新世界の大都会の生き方だろうかね?

・移民一世ってのは、もう夢中で旧大陸を飛びだして、憧れの新世界に着いてから、あれ、さぁどうしようって考えるモンらしいのさ。つまりこの国はお調子者と冒険者と追放者の子孫の国ってぇわけさ。

・注意するのは悪いことじゃないわよ。救助に向かうときの心得として、「運には頼るな」ってさんざん教わったわ。

・どうしても守らなきゃいけない人が、いる。ほとんどすべてを失ってしまっても。あのおそろしい嵐のあとで、それだけがぼくに残った。大人になったぼくが、嵐を潜り抜け、子供時代から唯一もってこられた宝物。それが、あの子への思い。

・警官や消防士になると、貧しい移民でももうばかにされなくなるんだから。偉大なる新国家の一片になるからよ。

・歴史ってのはどこまでも続く悪しき道だ。

・いいかい! カンパニーとは成長し続ける巨大な獣なんだよ! 現状維持などできぬ! 大きくなり続けなければ衰退する業深い怪物だ!





GOSICK BLUE

GOSICK BLUE

  • 作者: 桜庭 一樹
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/11/28
  • メディア: 単行本



GOSICK BLUE<GOSICK 新大陸編> (角川書店単行本)

GOSICK BLUE<GOSICK 新大陸編> (角川書店単行本)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2014/11/30
  • メディア: Kindle版



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