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『「自分メディア」はこう作る!』 [☆☆]

・私にとって日記とは「今日はこんなことを考えた」という思考の記録であって、「今日は何を食べた。今日はどこへ行った。今日は誰と会った」という行動の記録ではありませんでした。

・たとえ「ここで書いているのは個人の意見です」と明記しても、所属組織にクレームをつけてくるおせっかいな人は必ずいる。

・なんらかのメッセージを聞いた時、「それは誰が言ったのか」を気にする人は、まったく同じ発言でも、大企業の社長が言った場合と、アルバイトで生計を立てている若者が言った場合では、その解釈を変える人。

・気にしているのは、滑らかに発音(発声)できる文章を書くことです。書籍もブログも、最後には必ず音読し、スラスラ読めるよう「てにをは」や語彙を整えます。中身がわかっている自分がスムーズに音読できなければ、中身を知らない読者にとっては極めて読みにくい(つっかかりの多い)文章だからです。

・トピックが(ネットのアクティブユーザーが大好きな)弱者と強者に関わるものだったため、注目されたのでしょう。

・はてなブックマークは、ツイッターが普及するまでの間、日本で最もパワフルなネット上の口コミサービスでした。

・フェイスブックは実名SNSなので、「自分のリアルな知人に知らせたい、意義のある話」が、より積極的に拡散されます。ちょっとドギツイけどおもしろい、という話題より、働き方や生き方を見直すために役立つ(と思える)辛口の文章が好まれるという点で、ツイッターとは大きく異なるのです。

・炎上に参加する多くの人は、本気で怒っているわけではなく、単に炎上やいじめに参加して正義感を振り回したいだけです。

・多くの出版社は編集者に、出版数(もしくは部数)の目標数(ノルマ)を課しています。これは、次々に本を出さないと、出版社自体の資金繰りが苦しくなるからです。そのため編集者は、ちょっとでも可能性のある人を見つけると「本を出しましょう!」と勧誘しまくります。

・解を得ることではなく、自分で考えるヒントときっかけを求めている人。

・本は「コンテンツの塊」であって、「発信できる場所」ではありません。ほとんどの本は出版後1年もたてば、書店では探すのも難しくなります。そんな著作を何冊も持っていることより、毎日何万人もが訪れてくれるサイトを持っているほうが、圧倒的に発信力は高いのです。

・「私に何を期待しているんだろう?」といくら考えても相手の意図が見えない場合にも、依頼は断ってしまいます。目的がわからない依頼ほど怖いものはないと思うからです。

・レストランが、「この店のハンバーグはおいしい!」とテレビや雑誌に取り上げられたら、喜んでばかりいないで、他のメニューも頑張るべきなのです。そうすれば「ハンバーグがおいしい店」から、「何を食べてもおいしい店」に昇格できます。

・本人が目の前にいたら言わないだろうことは書かない、呟かないと決め、「その人がもし目の前にいたら、きっとこういう言い方をするだろう」と思える方法で表現することにしてきました。

・テレビでは、ご意見番役のタレントさんが、不倫や離婚をした芸能人や、仕事上でトラブルを起こした有名人をエラソーに批判する番組が人気ですが、最近はネット上でも、まったく同じことが起こっています。

・アフィリエイトシステムは、ブロガー向けのPOSデータのようなものです。あれを使えば、自分の勧めたものが何個売れたか、きちんと記録されます。

・「考える」とはインプットをアウトプットに変換するプロセスのことです。

・これはスパコン予算仕分けの「2番じゃダメなんですか?」と同じです。トップを目指して必死で走ってる3人が、1位と2位と3位になるんであって、最初から二番手を目指している人が入賞できたりはしません。

・僕にとっての正しい努力。それはズバリ、変化することだ。

・成長というのは、とにもかくにも同じ場所にいないことで促進される。

・成長したければ変化しろ。何かひとつでもいいから、昨日と変えろ。

・人間がやっていることの多くは、これからも次々と機械に置き換えられていくでしょう。そして、(今までもそうしてきたように)私たち人間は、「現時点では機械にはできない分野」に逃げ込んでいくしかありません。

・「人間にしかできない」分野に逃げ込むことを撤退戦と考えるか、それとも「機械ができることは機械に任せ、人間は、自分が楽しいことだけやればいい」とポジティブに捉えるか。

・一歩を踏み出すことで、その一歩を踏み出す前には(=その一歩を踏み出さない人には)決して手に入らない、極めて貴重な情報が手に入るのです。

・終身雇用を前提としてすべての社会問題を解決しようとするから、睡眠時間もまともにとれないような過酷な生活を「仕事と家庭の両立」とか言って、みんなで目指すことになる。

・いまだにそういう大企業に、嬉々として就職していく若者もいます。人気ランキングのトップに君臨する名だたる大企業から内定を貰った彼らは、自分たちがそこで学ぶことになるビジネスの常識が、世界のビジネス常識とはまったく異質なものであることなど、想像もしていない。

・妊娠したり中絶することを、食べ過ぎておなかを壊す程度の失敗に考える人が存在すると、初めて知りました。

・上にいくほど仕事は非定型、かつ「ゼロから考える仕事」であり、下にいくほど「余計なことは考えるな。それを考えるのはお前の仕事ではない」と言われる。

・自分の主張が通ったのは「自分が優秀だから」ではなく、「相手が譲ったから」「譲らされたから」です。相手に残った感情や、自分に対する相手のイメージがどう変わったか、考えてみましょう。あなたが失ったものは、決して小さくないのです。

・駆け引き、交渉ごと、取引の基本は「何かを得た時は、何かを失う」ということであり、「何かを譲れば、何かを得ている」ということです。だから、自分にとってどうでもいいことなら、どんどん人を助けてあげればいいし、譲ればいいのです。それはいわば「世の中に貯金する」行為です。

・たしかに高度成長の時代なら、「学校にお金を払う=教育投資」だったんだろうと思います。でも今はもう「学校にお金を払えば、それなりの給料が貰える仕事に就ける」なんて成立していません。

・「技術は失敗を経るごとに進歩する」という基本的なことがわかっていないと、失敗や事故のたびに「この技術を使うことは止めるべき」と言いだす人がでてきます。

・現在の制度では、オレオレ詐欺に数千万円もダマされるほど余裕のある高齢者も、医療費の大半を補助されています。

・何も考えていないの、あたしは「Aだ!」と言った時、「いや、Aではない!」としか言えないんです。自分の意見がないから、他者の意見を否定するしかない。これもかなり恥ずかしい。

・一番つまらないのは、「Aとも言えるが、Bとも言える」みたいな意見です。「それは、そもそも意見なの?」って感じです。そんなことなら何ひとつ考えなくても言えるし、5歳の子でも言えます。

・よく覚えておきましょう。自分の意見を持つ人にしか、自分の人生は選べません。決められない人は、自分の人生を生きられないんです。

・「Aとも言えるがBとも言える」みたいな言い方をする人の多くは、自分の意見さえ持てないくせに、「ちょっと賢そうなことを言いたい」と思ってます。悦に入ってそんなことばっかり言っていると、ほんとーに役に立たない人になっちゃいますよ。

・たとえ世界中で商品を売っていても、たとえ技術が世界から賞賛されていても、組織は頑なに「日本の男性だけ」で運営される。これをグローバル企業と呼ぶ人はいません。

・グローバリゼーションとは、日本人に英語を習わせることではありません。それは、世界の人を受け入れること。世界の多様性を受け入れることを言うのです。

・日本企業はよく、「自分が主人、外国人は使用人」という形で現地雇用をやっていますが、「使用人として働きたい優秀な人」は存在しません。だから彼らは、いつまでたっても海外で一流の人材を雇えない。





「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記

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  • 作者: ちきりん
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/11/22
  • メディア: 単行本



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