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『大人のための読書の全技術』 [☆☆]

・多くの人がコミュニケーション過多に陥り、人間性が薄くなっているのではないかと心配しています。

・常にコミュニケーションしている状態が持続していることによって、現代人は自分自身に向き合ったり、自分自身を掘り下げたりする作業が疎かになっているのではないかと、私は危惧しているのです。

・自分と同じようなレベルの人とのやりとりは、水平的コミュニケーションと言えます。そして水平的コミュニケーションの中で交わされる会話は、平坦なものになりがちです。そのため、なかなか自分の人間性を深めることができません。

・ブッダは、「人が何をやったか、やらないかを気にしないで、自分がやったことのみを見よ」と言います。

・この文字の染みを見て(文章を読んで)興奮するというプロセスは、人間特有のものであり、人間の思考や意思、創造力などを司る前頭葉を、フル回転させることになります。つまり、官能小説を読んで興奮することで、脳も鍛えられていたわけです。

・俺たちは活字エロの時代に育っているから、今の映像のやつらには絶対に負けない。エロでは負けない。

・そもそも教養というものは、引用力そのものであると考えています。極端なことを言えば、引用ができない人は教養がないということです。

・精読するのであれば「この一冊」を持ち歩くのがベストなのです。

・よく、「自分らしく生きなさい」と言う人がいます。しかし、そもそも自分という存在がわかっていなければ、「自分らしく生きる=わがままに生きる」ということになりかねません。

・知性がつくに従って、意味のないことを大声で言って大笑いしたり、つまらないことを言うことができなくなってくるのです。

・あらゆる仕事は、なんとなくみんなが思っている願望を読みとって、形ある商品やサービスとして与えていくことなのです。これからの社会は、ますます自分たちの願望を満たしてくれる人を求めるようになっていくでしょう。

・言語能力は、人間が思考をする際の基本となる能力です。人間は頭の中で何かを考えているとき、常にそれを言葉に置き換えています。そうしなければ、思考は意味のあるものになりません。

・それぞれの人の思考の深さを左右するのは、その人が持つ言語化の力だといえるでしょう。言語化とは抽象化の力のことでもありますが、その能力が高い人ほど、より深い思考能力を示します。





大人のための読書の全技術

大人のための読書の全技術

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
  • 発売日: 2014/07/31
  • メディア: 単行本



大人のための読書の全技術 (中経出版)

大人のための読書の全技術 (中経出版)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
  • 発売日: 2014/08/01
  • メディア: Kindle版



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