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『CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる』 [☆☆]

・何かを手に入れたいと思ったときは、それを与える力のある人、それができる立場にいる人を探すべきだ。手に入れたいものが情報であっても、それは同じである。

・チャンスがチャンスになりえたのは、その存在を知っていたからである。

・情報の中には、いくら会話の流れや質問の仕方を工夫しても得られないものもある。例としては「動機」があげられるだろう。

・動機はひとつとは限らず、複数が絡み合っていることもある。動機の種類は人の数だけあるといってもいい。

・動機は「弱み」と言い換えることもできる。動機、弱みを的確に見極め、それを利用して協力者を得ることは諜報員の大切な仕事である。

・あらかじめ人の弱みを知っておくと、行動の予測に役立つ。弱みをうまく突けば、自分の利益につなげることもできるだろう。

・ステレオタイプは、「知性のジャンクフード」みたいなものだ。一応、満腹にはなるが、栄養価は高くない。便利だからと多用していると、怠惰になってしまう。

・友情は築かなくていい。ただ「付き合っていれば必ずお互いの利益になる」と思ってもらえればいいのだ。それがここでいう信頼関係である。

・国家の情報公開が進んだことで、それまで国家機密とされていた情報の多くが隠されなくなり、価値を失ったのだ。

・たとえ嫌だといっても、目を背けても、不正に入手したデータを売買する巨大な市場が存在することは事実なのだ。油断している人間、あるいは加担してくれる人間を目ざとく見つけて情報を手に入れ、そうした闇市場に流すことで生きている人間はいる。

・設定によって公開範囲を制限することも可能だが、SNSとは元来、情報を共有するためのもので保護するためのものではない。そのことは理解しておいたほうがいいだろう。

・「私は常にきちんと自分のことをコントロールできる」と思っているかもしれないが、それは酔っていないときだけの話だ。標的にほんの少しでもお酒が入ると、スパイの活動は驚くほど簡単になる。

・不利な状況にいて、あまり余裕がない国や企業は、時に恥知らずなほど積極的に情報を得ようとする。しかし、それは強みだといえる。技術も情報も不足していることはたしかに弱みだが、そのおかげで積極的に動くというのは強みである。

・自分が持っていて、相手が持っていないもの──狙われるのはそれだ。

・優秀な人材は停滞を嫌う。規模の小さい企業の場合はとくに、その規模の小ささゆえの制約に縛られてしまう。ある程度、業績を上げるとすぐに「ここより上には行けない」という地位についてしまう。その先は停滞したままということになる。

・善行なら何でもいいわけではない。具体的に何をするかは戦略的に考える必要がある。つまり、先に何か目的があり、それを達成するために役立つ善行を積むのだ。なんとなくよく思われるということではなく、確実に財産になることをしなければしなくてはならない。

・「私のミスなので私が責任をとります」といったとしても、責任をとるというのが具体的に何を指すのかわからないことが多い。本来は、何か具体的な行動を起こし、自らのミスの後始末をしなくてはならないはずだ。

・人間性は一貫したものだ。あるときに不誠実なのに、別のときは誠実ということはない。だから、その人の不誠実さを証明するような行為があれば、それを深刻に受け止める必要がある。

・敵味方は変わりうるので、競争相手にも誠意と礼節を忘れない。

・とくに慌てなくていいときに慌ててしまう人がいる。性格なのか、癖なのか、どんなことでも重大事のように扱ってしまう。

・会社が不振になり、ストレスにさらされると、ほとんど人を褒めなくなる経営者もいる。これは、経営者にとって重要な仕事を放棄しているともいえるだろう。社員のやる気を引き出すこと、社員が成果を上げればそれを称賛することは、大事な仕事のはずだ。

・大学院時代によくクラスメートと「バズワード・ビンゴ」で遊んだくらいだ。マス目にビジネスの世界のバズワードを書いたビンゴカードを作り、講義中に出てきたものがあれば消していった。

・最初の会合でめざすのは、「もう一度会うこと」だ。これが唯一といってもいい。たとえ他に成果が得られなかったとしても、ともかくもう一度会えることになれば成功とみなす。

・相手の存在を当たり前だと思い、いい加減な扱いをしていれば、心は離れていくだろう。そうならないように常に心配りをしなくてはならない。

・「断ればこういうことをしてやる」といえば脅迫になるが、「断った場合にはこういう困った結果になりますよ」と単純に事実を告げるだけなら脅迫ではない。

・時にはやんわりと脅すこともあるが、諜報員が使うのはほとんどの場合、「ムチ」ではなく「アメ」だ。人間はムチに怯えて嫌々動いたときよりも、アメにひかれて進んで動いたときのほうが、いい結果を出すからだ。

・たとえ同じ出来事、同じ事実を見ても、属する階層や集団によって見え方がまったく違う。

・言語を翻訳すると、驚くほど多くの情報が失われてしまう。これは外国語に限った話ではない。たとえばマーケティング担当者の使う言語と、エンジニアの使う言語は違う。これも翻訳すると、多くの情報が失われることになる。

・翻訳しないでわかる言葉が増えるほど、必要なときに重要な情報が得やすくなる。人は自分の言葉が通じにくい人とはあまり話したがらないものだ。

・「変化のための変化」を起こすと、それまで強かった組織にも綻びが生じる。何かを変えると、必ず怒る人がいるからだ。

・法をおかすようなことをすれば追訴され、高額な弁護士費用がかかるかもしれない。だから、どれだけ破りたい誘惑にかられても、法律などのルールは守っているほうが得策なのである。





CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる

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  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
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