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『堤防決壊』 [☆☆]

・本人がいなくなっても全体に下品なものへの免疫力みたいなものだけ残った。

・年取るとドラマの筋が追えないんだって。だから2時間ドラマには、CM後にCM前の筋をなぞったり状況説明のセリフとか必要になってくる。

・フミヤの曲を聴いて、矯正下着買ってスリムドカン飲んで。億万長者の商品を生活に網羅してる人、きっといっぱいいるんだろうね。そのへんが時代の本流。

・「超訳」って、本読めない人にも読めるように「超訳」してんでしょ。登場人物が自分の心境をモノローグでどんどん説明するという。

・主人公として接待させれることは、カモにされてるってことなんだけどねえ。

・心の動きが追いきれない子供にとっては、恐怖映画やパニック映画のほうが見やすい。

・お金が通訳をしてくれる。全然興味のない部外者でも「これは50万するんです」って言われると「へぇー」って価値を認めてくれる。

・反応しちゃ終わりよ。どんな反応しても何らかの関係性ができちゃうからさ。

・私たちが子供の頃に言われた節水とか省エネとかって、それこそ資源のためということだったけど、今、節約っていうと、自分のお金を減らさない話になってるね。電気を節約したいんじゃなくて、電気代を節約したいんだから。

・今は普通に生活しているだけで浪費に近い感じがあるでしょう。だからちょっとコントロールすると、すぐ節約側の人に入れる。

・出かけるところがないのに自動車に乗って、コンビニやファーストフードで夜食買って食べたりしてウロウロしている家族が増えてるって話を聞いたよ。そうするとカー用品がますます充実するんだよ。生活空間、もうひとつの部屋だもんね。

・バンジージャンプとかをキャーキャー言いながらやって「ああ、怖かった」とか言ってるようなやつ見ると、いつかバチあたるぞって思う。恐怖の感情を弄ぶから。

・昔住んでたアパートで、洗濯物がなくなったのならまだしも、増えてたことがある。

・私は死ぬことよりも気が狂うのが怖い。だからもし何か見ちゃったら、それで気が狂うのが怖い。頭の中、壊れるのが怖いんだよ。

・死んだ人に誰かが直接ひどいことできるわけじゃないけど、気が狂ったらひどいことされるでしょ。それが怖い。だから、死ぬより怖い。

・借金つくって、借金返すのに没頭すればいいんだよ。そうしたらそんな、やることないなんて言ってられないだろう。




堤防決壊

堤防決壊

  • 作者: ナンシー関
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 単行本



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