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『「ズルさ」のすすめ』 [☆☆]

・本来問題にはなりえないところに問題をつくり出す。つまり問題の設定自身が誤っているものを「擬似問題」と言います。

・自分探しに七転八倒するくらいなら、思いきって面倒だと思う人間関係に飛び込んでみる。そこで他者と向き合いながら、何か役に立つことや仕事をしてみる。他人の評価や自分を見る目が自分に跳ね返り、そのときはじめて自分というものが明確に見えてきます。

・うつ病は心の風邪と言われますが、実際は風邪どころではなくインフルエンザ。下手をすると死に至るのがインフルエンザです。

・意外に難しいのが自分の言動。相手の言葉は覚えていても、自分が何をしゃべったかは忘れてしまいがちです。

・たとえば「ご苦労様です」という言葉、本来は目上の者が下の者たちを気遣うときに使います。したがって、部下が上司に向かって「ご苦労様でした」と言うのは失礼です。この場合、「お疲れ様」と言うのが正解です。

・宣戦布告などは、相手に直接「戦争するぞ」などとは言いません。「我々は貴国に対して自由行動をする権利を留保する」という言い方です。外交の世界で自由行動をするというのは、戦争を意味するんですね。

・当時の日朝間には、拉致被害者返還交渉での約束事があった。それが蓮池さんたち被害者が一時帰国して家族に会ったあと、また北朝鮮に戻るという約束です。その約束事のうえに北朝鮮の核開発の凍結や国交回復、経済協力という大きな約束が控えていた。しかしご存知のように、一時帰国した拉致被害者はそのまま日本にとどまりました。日本政府がその時点での北朝鮮との約束を反故にしたことは事実です。先の日朝外交も「日本は信用するに値しない」として、北朝鮮は一気に核開発に向かったわけです。

・足し算の仕事であれば、一人くらい問題社員がいても誰かのフォローでなんとかできるかもしれません。ただし今の時代、ほとんどの仕事が高度な掛け算の仕事だと言ってもいいでしょう。

・権力を簡単に言えば、「人にイヤなことをさせる力」です。




「ズルさ」のすすめ (青春新書インテリジェンス)

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  • 作者: 佐藤 優
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
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