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『池上彰の教養のススメ』 [☆☆]

・真の合理主義とは、人間の一見非合理的な感情も織り込んだ上で行動し、決断することではないでしょうか。己の合理性だけで行動するのは単なる独りよがりになるかもしれません。

・「教養がない」と言うのは、相手に対する人格否定、全否定です。つまり、「教養」というのはその人自身の人格にかかわってくる。

・人間は、労働だの宗教だのという自ら設定した「枠組み」から常に自由になろうともがいてきた。では、現代の私たちは、何から自由になるべきなのでしょうか?

・頭がいいけれど世間に弱い。

・僕は、どんなにつまらないことにも相応の意味があると思っています。なぜならば、「つまらない」ものを経験しないと、人間、何が面白いかもわからないからです。

・「つまらない」に出会う経験を惜しんではなりません。それは、「面白い」に出会うために必須の道なのです。

・「易を知るものは占わず」、易のエッセンスを知っていれば占う必要なない。易を知れば、処世術がわかる。上下関係や男女関係の真実が見えてくる。

・「あいつ、なんだか面白いことやっているなあ」という人は、たいがい普通の人とは別の情報の入力法を知っているんですね。

・集めたい人数より3割少ない椅子を並べなさい。日本でこうしたイベントをやると、参加者はほとんど後ろから座っていきます。席をたくさん用意しておくと前の方が必ずガラガラになります。

・僕みたいにチャート式数学みたいので勉強して一度やったのと同じような問題ならばなんとか解けるというのは、つくづく凡人です。

・もともと日本人はイメージの民族なんです。つまり連句とか連歌とか。あれは、イメージだけで綴られていく、いわばイメージの交響曲です。

・バイオリンが好きだからといって三流のバイオリニストになることに、自己満足以外の価値があるのかを考えなくてはいけません。

・「ヒッグス粒子があるからこうなんだ」というメカニズムの証明は論理的に可能です。しかし、「なぜヒッグス粒子のようなものがあるのか」という存在そのものの意味や価値については、説明のしようがありません。

・対数の発想です。生物の場合、規模と活動度との間には対数の関係があったのですから、たぶん国でも企業でも、そうでしょう。

・有名中学の国語入試問題を見てください。入試の問題文になるということは読んですぐに意味がとれないということです。そんなの悪文ですよ。

・檀家制度も江戸時代に大衆がうっかりキリシタンにならないように村の構成員を把握するために生まれたもので、もとは仏教とは実は関係ない制度です。




池上彰の教養のススメ 東京工業大学リベラルアーツセンター篇

池上彰の教養のススメ 東京工業大学リベラルアーツセンター篇

  • 作者: 池上 彰
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2014/04/03
  • メディア: 単行本



タグ:池上彰
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