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『人と比べない生き方』 [☆☆]

・他人と比べること自体は悪いことではなく、比べ方が問題だ。

・一般市民の持ち物競争はほぼ終わっていると言っていいでしょう。ブランド品を持ちたがるのは一部の富裕層だけで、一般庶民は実用的な物で満足しています。

・何かで成功した人がテレビに出ているのを見たときに、「オレもいつかアイツみたいになってやる」と思うのはジェラシー型の嫉妬で、「あんなヤツつぶれてしまえばいいのに」と、コテンパンに叩きたくなるのがエンビー型の嫉妬です。

・1990年代半ばぐらいから、ほとんどの先進国では生産性よりも消費のほうが足りなくなってしまったのです。しかし、いまの日本の企業は相変わらず生産性の向上に躍起になっています。

・さまざまな心理学の実験では、一般的には他人の長所を見る人が多いと分析しています。たいがいは相手の長所を見て羨ましく思ってしまうのです。ところが、自分に関してはこれとは反対に短所を見てしまう人が多いのです。

・自分の長所を積極的に見るようにしないと、欠点ばかりを気にする人間になってしまいやすいのです。

・80歳、90歳、100歳まで長生きしたとしても、晩年は決して幸せではないという現実が多くあります。医者はそれを目の当たりにしてよく知っているので、「薬をたくさん飲むようなことまでして長生きしなくてもいい」という考えを持ちやすいのだと思います。

・心の病は世界共通で、本格的な精神病と言えば、世界中どこに行っても統合失調症(シゾフレニア)と気分障害(代表的なものがうつ病=メランコリア)の二つしかありません。

・人を信じても、言葉は信じるな。

・日本の報道では一般に犯罪者の人間性を裁く風潮がありますが、本来はその罪によって裁かれるべきだと思います。

・たとえば人の行動に関しては、「いったいどんな性格なんだろう」と考えるよりも、「どんな目的でこんなことをやっているのか」と見るほうが、先が見えてくるし、先が見えれば対策を練ることもできます。

・たとえそれがどんなことであっても、勝つ体験をすると人間は変わるものです。

・教師であれ親であれ、あるいは会社の上司であれ、指導する立場にいる者は、教えを受ける者が成功できるように導くのが仕事と言っても過言ではありません。

・結果を褒めて、行動を叱れ。

・試験の結果は変えられませんが、行動のほうは変えられます。変えられないことを叱るのではなく、変えられるものを叱るということです。

・道路交通法で制限速度100キロと決定した昭和30年代半ばころは、国産車で100キロを出せる車がなく、むしろ運輸省は100キロのスピードを出せる車を作れとメーカーにハッパをかけていたくらいです。つまり、「自動車のスピードの限界まで」というのが制限速度の由来なのです。

・EQの概念が日本に入ってきたときは、「IQとEQの両方が必要だ」という受け取り方ではなく、「IQよりもEQが大事だ」と解釈される傾向にありました。

・自信というのは、基本的には褒めるだけでは身に付かないものです。褒めて勇気づけることは必要ですが、そのうえで成功するための方法論を自分で掴んだり学んだりして、それを自分で試し、そして実際に成功しなければ真の自信にならないわけです。



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