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『読書狂の冒険は終わらない』 [☆☆]

・モダンホラー。おもに現代社会を舞台に、生活に基づいた恐怖を描くホラー小説や映画を指す。

・横溝正史は一時期売れたから、古本価格は結構安い。でも、『八つ墓村』ですごい高いバージョンが一冊あるんですよね。首が宙を飛んでいるカバーが稀少だから。

・乱歩が美少年好きだったとはよく言われています。ゲイ文献のコレクターですしね。

・昔の小説を読み返すと、時代背景や舞台をしっかり書いている。ある意味、退屈なところではあっても、そこを読み込んでいく楽しみを僕らは享受してきたんじゃないかな。

・昔は旅行しない人が多かったんで、小説は風景描写にすごい力を入れていたというのを聞いたことがあります。

・東欧や旧ソ連って、児童文学が盛んなんですよ。小説や大人向けの話だとうまく言えないことを、童話や寓話に託して表現することはあったはずなので。

・そこで「わからないからつまらない」と放りだすのか、「これなんだろう?」と想像したり調べたりするかで、読書の道も、生き方も変わってくるのかもしれませんね。

・一巻に必ずある、読者に「こういうキャラクターですよ」と紹介するくだりが書けなかったんですよね。じゃあ自分の中にキャラはもう存在しているものだと思って、そこから動かしていこうと二巻から書き始めた。そのキャラクターに合わせて、一巻で性格を描写していったんです。

・十秒ぐらいで読めるようなショートショートをネットで見かけると、昔だったら投稿する媒体がなかったと思うんです。

・まず要る本と要らない本を区別しようとするんだけど、もともと何か引っかかって買ってるわけだから、基本的に全部が要る本。

・同じ本を買うと、「なんで?」って聞かれるじゃないですか。そんなことに理由はない。もう逆に「なぜ買わないの?」と聞き返したい。

・そういう「一目惚れ」がアマゾンではない。「これ、好きでしょ?」と薦めてはくれても、自分でもまったく想像しなかったジャンルにふと出会ってしまう経験はリアル書店ならではのものですよね。

・平台に置く人いますよね。なぜ、あんなことができるのかが分からない。だって魚屋に行って、魚の上にかごを置く人いないでしょう?

・本好きな人は同じ本を買ったとしても、百万部はいかないわけで、本好きでない人が買わない限り、ベストセラーは生まれない。

・本読む行為って、情報を入れて、「うわ、こんな世界があったのか」「世の中にこんな面白いものあるんだ!」と感じることで、自分に変化をもたらすわけじゃないですか。

・電子書籍の強みって、無理に残りページを知らせなくていいことだと思うんです。今どれだけ読んでいるか分かるのは、本のいいところでもあり、欠点でもあるんですよね。ミステリーだと、残りのページ量で「もう一回、どんでん返しがあるだろ?」とバレちゃう。

・写真技術ができたことに撮られていた芸術写真って、絵画の模倣なんです。絵画とまったく同じシチュエーションを人工的に作って、それを撮って飾っていた。そのうち誰かが「なんでこんなことをやってるんだ?」と気づいて、それから普通に生活している人や日常の風景を撮るようになったらしい。つまり、写真ならではのものを追求し始めたときに初めて、芸術写真が始まったと思うんですよ。

・電子書籍の小説も、「ならでは」を追求したとき、初めて歴史が始まるんじゃないかな。



読書狂の冒険は終わらない! (集英社新書)

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  • 作者: 三上 延
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/10/17
  • メディア: 新書



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