SSブログ

『出口汪の「最強!」の書く技術』 [☆☆]

・確かにメールは特定の人に向けて書いたものだけど、それがデジタルデータである限り、もらった人が誰かに転送している可能性もある。

・メールは誰かに転送されるかもしれない。仕事上のメールであればなおさら、いろいろな人に転送されていると思った方がいい。

・今なら、名刺を見て名前をネットで検索すれば、すぐにその人のブログやフェイスブックを読むことができてしまう。たとえ、どんな立派な肩書きでも、その人が書いている文章が稚拙で感情的だったり、日本語の間違いがたくさんあったら、取引したくなくなってしまうはずだよ。

・これからの時代は「物」を売るよりも、「情報」を売る時代になる。音楽だって、今やCDよりダウンロードの方が主流だ。

・ネットのブログや掲示板などに、感情的な言葉を書き連ねる行為は、大勢の人が道行く往来で、大声で怒鳴っているのと同じで、とても恥ずかしいことなんだ。

・誰に見られるかわからないのに拙い文章を発表するのは、裸で町を歩いているのと同じだよ。

・赤ちゃんは言葉を知らないから仕方がない。でも、いい大人が感情語しか使えないとしたら、困ったものだよ。

・感情語。他者意識がなく、自分の欲求や感情のみを伝える言葉。

・メールやラインで使われる絵文字も感情語だ。

・言葉を使わず、何かを考えようとしてもできない状態を、カオス(混沌)と言うんだ。

・言葉がないときも、もちろん「天」はあったけど、それは「天」として認識されていなかった。つまり、人間が言葉を初めて持った瞬間、世界はカオスから脱却したんだ。

・主語や目的語になる名詞って、ほとんどが抽象概念なんですね。

・規則としてはたった一つだよ。読点を打ったところで、言葉のつながりが切れるんだ。

・言葉は本来、近いところの言葉とつながる。遠い言葉とつなげたいときは、読点を打って、直後の言葉とのつながりを切る。

・人は面と向かって「あなたの日本語はおかしいですよ」って、指摘してくれません。私も、今までいっぱい恥をさらしてきたんですね。

・主張は抽象的な内容であればあるほど、それを必要とする人が増えます。そしてその主張の説明は、具体的であるほど説得力を増します。

・抽象的であればあるほど、それを必要としている人数が増える。別の言い方をすると、マーケットが広がるんだ。

・比喩は単なる飾りではないんだ。他の言葉に置きかえることによって、今まで何気なく眺めてきた景色を、別の角度から捉え直すことができる。まさに言葉によって、世界を再構築していると言えるね。

・表現を変えて、目の前の世界を捉え直すことによって、私たちは常に瑞々しい世界を体験することができるんだよ。

・弁証法とは、対立する命題をより高い地点で統一しようとする方法なんだ。

・学問も文学も音楽も芸術も、昔の人たちにとっては全部遊びだったんですね。一生遊ぶからこそ様々な工夫をして、高度なものになっていったんですね。

・抽象度が高い主張ほど有益な情報になり、その主張の説明は具体的なほど説得力を増す。



出口汪の「最強! 」の書く技術

出口汪の「最強! 」の書く技術

  • 作者: 出口 汪
  • 出版社/メーカー: 水王舎
  • 発売日: 2015/12/15
  • メディア: 単行本



タグ:出口汪
nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

トラックバック 0