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『闇経済の怪物たち』 [☆☆]

・まず持っていること、知っていることに意味があるのです。それを利用するかしないかは、あなた次第で、その選択肢を持つことこそが重要なのです。

・昔、写真家の篠山紀信さんが12~13歳の少女を裸にして写真を撮ったことがある。当時は合法でしたが、今、われわれがその写真を使えば、絶対難癖をつけられて逮捕される。

・覚醒剤常用者の裁判を傍聴に行けば、検察側の冒頭陳述で被告人はどこそこで覚醒剤1グラムを買い、どこそこで1パケを入手し、と読み上げるに決まっている。買い場所が分かるわけだ。

・男は財布に10万円あれば5万円しか使わない。しかし女は財布に10万円あれば20万円使う。夢見てる間はカネを工面して、いくらでも突っ込む。

・8000万円が邪魔なら、ドブに捨てればいいだけの話。8000万円の相続税といったところで、8000万円全額を税務署が持って行くわけではなかろう。

・愚者は早晩、誰かに食われるという思いがあるのだろう。自社が食わなければ他者が食う。弱肉強食が資本主義社会の論理である以上、愚かな者が滅びるのは仕方ないことだ、と。

・20年前にはほとんど存在しなかったITが今やオモテといわずウラといわず、新事業、新シノギを生み出し、ユーザーを破滅させるまでに深く社会に食い入っている。

・釘を見て、入るだろうと思える台を選び、1万円で300回転するかどうか。理論上プラスになる台以外はやりません。玉が減らなければ新しく玉を買う必要がないわけです。カネを稼げるか、稼げないかはその後に始まります。

・女の子は自分のいる場所を探していると思う。店は女の子が居心地いいようにするのが仕事です。女の子に来店させる、店に来たいと思わせる。そういう仕事が風俗店です。

・女の子に自分を好きにさせる努力をしないといけない。だけど自分は女の子を好きにならない。スレスレの線を行くわけです。

・株の世界で知られる歌がある。「人の行く 裏に道あり 花の山 いずれを行くも 散らぬ間に行け」

・あげくの果てに、「最低限月20万円ないとやっていけないんですよね」っていう給料取りの発想になる。これじゃダメです。

・不思議なことに世界で危険ドラッグの蔓延に勝ったのは日本だけである。韓国には前から危険ドラッグ市場がなかったが、欧米でもロシアでも依然として危険ドラッグとの果てしない戦いが続いている。

・赤外線吸収塗料を塗ったイカサマ・カードの仕込みには、専門のカード屋がいる。1ダースの1ダースを1グロス(144セット)というが、1グロスのカードはイカサマ師が仕込む場合17万円、それをイカサマ師は25万円ぐらいで店に卸すという。

・イカサマをやってほしいと韓国やマカオの業者から誘われたこともあるけど、断りました。万一バレたとき、言葉が不自由だと命で決着をつけるハメになる。

・組員は泥水と格闘しながら穴を掘り下げていたが、ついにスコップを放り出し、「勘弁して下さい、何でもやりますから」と泣きを入れた。I氏たちは「あー、よかった」と安堵の胸をなで下ろした。こいつがビビらなければ、殺すしかないかと思っていたからだ。

・金は世界的に見て非課税が主流なのですが、日本、韓国、インドだけが金の売買に付加価値税(VAT)や消費税をつけています。金は世界標準で価格が決まっているため、原則、世界のどこで買っても値段は変わりません。なので普通は国境を越えて売買しても利ざやは発生しないのですが、日・韓・印だけは状況が違います。

・日本では相続税の基礎控除額が引き下げられたため、小金持ちの資産隠しで金製の仏具や日用品が飛ぶように売れている。

・人には好かれて、かつ恐れられろ。

・嫌われていることを恐れられていると錯覚してはならない。

・ヤクザを必要悪とは思っていない。必要事なのだ。

・地域で必要とされない人間は淘汰されていく。



闇経済の怪物たち グレービジネスでボロ儲けする人々 (光文社新書)

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  • 作者: 溝口 敦
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