『キノの旅 20』 [☆☆]
・海とは「心」である。穏やかなときもあれば、荒れることもある。包み込んでくれることもあれば、拒絶することもある。一部しか触れられないのに、どこまでも果てしなく広がっている。いつも同じようでいて、常に違っている。
・みんなが異常者だと思っている人は、みんなを異常者だと思っている。
・もちろん、そのまま生水を飲むことは、決してない。お茶にするのだ。一度沸騰させることで殺菌され、茶葉によって水には味と色が付いて、多少汚くても気にせずに飲むことができる。人間の、知恵だ。
・野外生活に慣れた人間は、まるでキッチンのガスコンロに点火するかのような気軽さで、焚火を起こすことができる。生活で培った技術だ。
・この二人は、いつも噛み合っていない。まるで、仲良く隣に置かれて、しかし少し離れて回る歯車のようだ。お互い、クルクルと元気よく回っている。
・見守っているのか、それとも見ているだけで「守って」いないのか分からない。
・自殺のできる動物はいない。頭がおかしくなった個体が狂奔の末に死ぬことはあるかもしれないが、基本的にはない。
・「公共の場所で不要な幸せを見せつけることは、不幸な人へのヘイト行動に当たるので違法にする」って住民投票が成立しちゃったんだよね。
・道が一つしかなければ、通行止めでもそこを通り抜けようと無茶をする人はいる。でも、二つあったら? 三つあったら? 選択肢があるってことは、さっき言った通り、余裕があるってことに繋がるんだ。
・口径が小さい護身用ですが、持っているのといないのでは大違いです。
・嘘をついた。いや、正確には嘘ではなく「必要のないことを言わなかった」だが。
・全員がバカなのだ。国民がバカだから、成功者もバカなのだ。
・みんなが異常者だと思っている人は、みんなを異常者だと思っている。
・もちろん、そのまま生水を飲むことは、決してない。お茶にするのだ。一度沸騰させることで殺菌され、茶葉によって水には味と色が付いて、多少汚くても気にせずに飲むことができる。人間の、知恵だ。
・野外生活に慣れた人間は、まるでキッチンのガスコンロに点火するかのような気軽さで、焚火を起こすことができる。生活で培った技術だ。
・この二人は、いつも噛み合っていない。まるで、仲良く隣に置かれて、しかし少し離れて回る歯車のようだ。お互い、クルクルと元気よく回っている。
・見守っているのか、それとも見ているだけで「守って」いないのか分からない。
・自殺のできる動物はいない。頭がおかしくなった個体が狂奔の末に死ぬことはあるかもしれないが、基本的にはない。
・「公共の場所で不要な幸せを見せつけることは、不幸な人へのヘイト行動に当たるので違法にする」って住民投票が成立しちゃったんだよね。
・道が一つしかなければ、通行止めでもそこを通り抜けようと無茶をする人はいる。でも、二つあったら? 三つあったら? 選択肢があるってことは、さっき言った通り、余裕があるってことに繋がるんだ。
・口径が小さい護身用ですが、持っているのといないのでは大違いです。
・嘘をついた。いや、正確には嘘ではなく「必要のないことを言わなかった」だが。
・全員がバカなのだ。国民がバカだから、成功者もバカなのだ。
キノの旅XX the Beautiful World (電撃文庫)
- 作者: 時雨沢 恵一
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/10/08
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