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『海から何かがやってくる 薬師寺涼子の怪奇事件簿』 [☆☆]

・右から左へ株を動かすだけで八兆円。資本主義って、ホント悪魔の宗教よね。

・特定秘密保護法案が成立し、しかも何が特定秘密かを国民に公表する義務すらないのだから、これからはもう、やりたい放題だろう。しかし、それは同時に――やられ放題ということでもあるのだ。

・自覚的な悪意より、無自覚や無関心のほうが、しばしば悲劇を招くのよね。

・他人から好かれるのはいいことだし、人生を送る上でも有利になる。

・ホテルの従業員は常駐しているが、住民票をおいている者はいないから、名目上はあくまで無人島、なのだそうだ。

・責任を追及される恐怖――官僚性恐怖というやつだ。

・責任をとりたくなければ、出世をあきらめることだ。

・しょせん組織は上司しだいだなあ。

・ていねいすぎる言葉は、悪意のしるし。

・そもそも、中東の古代遺跡がなぜ21世紀まで残っているのか。それは、これまでのイスラム国家――ウマイヤ王朝、アッバス王朝、セルジュク王朝、オスマン王朝などが、異教の遺跡を破壊せずに残しておいたからである。イスラム教は本来、寛容な宗教なのだ。

・実戦どころか訓練の経験もない天神原アザミ女史は、銃弾のよけかたも知らない。

・戦争の忌まわしさを知らない人間ほど、いさましい口をたたくものだ。

・あれほど頭脳優秀な女(ひと)なのに、良識や理性や正義にこだわるあまり、飛躍した発想ができないのだ。

・核兵器を使っても、非核三原則には抵触しない。日本がアメリカから核ミサイルを借りて、国外からどっかの国に撃ちこんでも、非核三原則に反したことにはならない。たしかに非核三原則のなかに「使用せず」という項目はない。

・スターリンは、グルジア、ではなかった「ジョージア」の出身である。「ジョージア」が一方的にロシアの被害者づらをするのは、ロシアとしては不愉快だろう。

・信仰や愛国心のために人を殺すのは、金銭のために人を殺すより上等だと思う?

・アメリカ軍の全兵士の75パーセントが貧困層の出身者、という統計があるほどだ。それどころか、貧しい人々を軍隊に入れるため、意図的に貧富の差をひろげる政策をとっている、という説すらある。

・民間軍事企業、すなわち戦争の代行屋、傭兵部隊だ。いわゆる「死の商人」たちとは密接な関係にある。「死の職人」とでもいえばいいのか。



薬師寺涼子の怪奇事件簿 海から何かがやってくる (ノン・ノベル)

薬師寺涼子の怪奇事件簿 海から何かがやってくる (ノン・ノベル)

  • 作者: 田中 芳樹
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2015/09/01
  • メディア: 新書



タグ:田中芳樹
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