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『異端のススメ』 [☆☆]

・英語はこれから普通の言葉になる、だからみんなが持っている通常兵器。

・人と同じだと叱られるのです。みんなと同じことをしていたら安心かもしれないけれども、奈落に落ちるときも、みんな一緒に落ちるわけだよ、と。

・「仕事は、できることを好きになれ」というのがモットーです。僕は、仕事に楽しみとか、生きがいとかを全く求めないんですよ。

・キケロが演説が終わったとき、民衆は「なんと雄弁なのだろう!」と感服した。しかし、デモステネスの演説が終わると今度は、口々に叫んだ「さあ、行進しよう!」と。

・特に若者の場合には、自分と違ったツールを使う人と積極的に絡もうということは少なくて、同じツールでつながれる仲間とだけ交流をしたがる。

・自分が考えていることを、キーワードで検索すると、どんどん先鋭化して、自分に都合のいい情報しか集まらないし、集めないですよね。

・今まで横並びで、みんなで仲良く愚痴をこぼし合っていたのに、誰か1人が突出すると、その人の足を引っ張って、出ていけないようにしてしまう。日本人には、そういう民俗性がありますよね。

・言語論的には、言語化されると実体化するといいます。それまで名前がついていなかったものに名前がついた時点で実体化する。

・アラブの社会は、絆が強いがゆえに、それがある種の既得権を確保します。コネ社会につながっています。宗教間の争いにもなります。

・実は、大志は口に出して言った方がいいんです。そして、目標を書く。筆ででも、パソコンででも。その上で、大志をできるだけ小分けした「小志」を書き出して、部屋に貼る。

・「ボランティアだから、お役に立つなら何でもやります」という人は意外と少なくて、「こういうことをやりたいからボランティアをやりたい」と言う人が多いそうです。

・「やりたいこと」と「やるべきこと」と「やれること」の区別がついていない若者が多いような気がします。

・モータリゼーション革命で自動車となり、馬具を作る会社の多くはつぶれました。しかし、そこで生き残って、ぶっちぎりのトップになれば、単なる生き残り以上の存在になれるんです。それがエルメスだ。

・好景気でみんながうまくいく時代は、実はあまり好きではないんです。だって、僕の嫌いなやつもみんな幸せになるんですから。

・どんなに人気があっても、毎年同じ説明を繰り返すような講師は、間違いなく消えていくんです。「俺のこの説明で生徒はついてきた」と思っても、それを聞く生徒はどんどん変わっていきます。つまり、受容器は変化してしまうんです。それなのに、同じ説明を繰り返していれば、通用しなくなるのは当然のことなのです。

・ただ「隣の人と同じ」であることだけでは、何の保証もない。よい時はよいが、まずくなれば、皆で奈落の底。



異端のススメ

異端のススメ

  • 作者: 林 修
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2013/12/14
  • メディア: 単行本



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