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『ケンカの流儀』 [☆☆]

・日本の官僚や政治家は、よく理解できない専門分野や、自分と関係のない外交秘密を何でも知りたがる傾向がある。

・一般国民の目線で判断するならば、それは結局、ワイドショーと週刊誌の論調で事件ができていくことになるよ。

・初期の段階では、例文を暗記し、それを口頭で復元できるようにし、文の要素になっている単語の一つ一つが、文法的にどのような機能を果たしているかについて、きちんと解析する作業が外国語の基礎力をつけるのに役立つ。

・「吾輩」は、捨て猫だ。捨て猫は、人間に保護されない限り、ほとんど生き残ることができない。野良猫と違って、捨て猫は、ある時期まで人間に保護されていたので、餌をとる、危険を察するなどの生きていく生きていくために必要なノウハウを母猫から教わることがないからだ。

・捨て猫が生き残るために必要とされる技法は、人間に保護される状況を全力を尽くして作ることである。

・社会人を10年経験して、どの派閥にも加わっていないという人は、能力が低くて相手にされないか、性格に極端な偏りがあるのですべての派閥から敬遠されているという場合がほとんどだ。

・日本国家と日本人の生き残りに直接関係しないような「ニャーは、間投詞か副詞か」という類の論争が多すぎる。

・無理を通そうとするから苦しいのだ。自ら求めて苦しんで、自ら好んで拷問に罹っているのは馬鹿気ている。

・すべてのカモメにとって、重要なのは飛ぶことではなく、食べることだった。

・憎むことは私を楽にはしたが、狭く窮屈な場所に閉じ込めた。憎めば憎むほど、その場所はどんどん私を圧迫した。

・ウェビント(Webint、Web intelligenceの略語)というインテリジェンスの業界用語がある。インターネットのウェブサイトを用いたインテリジェンス活動のことだ。

・ケンカをする場合、どこまで先読みができるかが鍵になる。腕力(国力)が強すぎる米国は、先読みがあまり得意ではない。

・自分じゃなくて他者の修羅場に直面したときにも、肝のすわり方試されるんですね。

・人間って、相手に想定を超えた対応をされると、対応できなくなる。

・ミサイルで木っ端微塵にしてしまうとターゲットが死んだのか、確認が難しいでしょう。五寸釘にセンサーを取り付けたような武器でぶすりとやれば、ちゃんと死体が残るわけですよ。



ケンカの流儀 - 修羅場の達人に学べ (中公新書ラクレ)

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  • 作者: 佐藤 優
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2015/06/10
  • メディア: 新書



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