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『プレイフル・シンキング』 [☆☆]

・「Can I do it ?」と「How can I do it ?」。この2つは、あなたが「仕事を楽しむ姿勢」をどのくらい持っているかを知るための重要なキーワードである。

・「Can I do it ?」と答えた人。このタイプの人は、何か新しい仕事や課題を与えらえたときに、まず「自分ができるかどうか」を考えてしまう人だ。

・「How can I do it ?」と答えた人は、自分ができるかどうかよりも「どうやったら実現できるか」を考えられる人。

・プレイフル(playful)とは、物事に対してワクワクドキドキする心の状態のことをいう。

・誰かにお膳立てしてもらった楽しさではなく、自らからが能動的に他者やモノと関わっていくプロセスを通して生み出される楽しさ。

・これまでの学校教育は、大人から子供へ知識を伝達する「インストラクション(instruction)」が中心だった。

・インストラクションに対して「コンストラクション(construction)」という。知識とは他者から与えられるものではなく、自ら創り上げていくもの、つまり「創造するもの」であるという考え方だ。

・変化を怖れる人は、「努力しても自分は変わらないのではないか」と思い、変化を楽しめる人は、「努力すれば自分はいくらでも変われる」と思う傾向がある。

・自分は変われないとする心のあり方を「フィックストマインドセット(fixed-mindset)」、自分は変われるとする心のあり方を「グロウスマインドセット(growth-mindset)」と呼んでいる。

・よく見せたい vs. よくなりたい (Looking Smart vs. Becoming Smarter)

・固定的知能の人にとって、自分を評価するのは「他人」である。今の自分が他人からどう見られているのかをとても気にしており、できるだけよく見せたいと思う。

・確かに、おもしろくない仕事は山のようにある。ただしそれは、あなたがその仕事を「おもしろくない」と感じているだけであって、「おもしろくない仕事」が存在するわけではないのである。

・上司から与えられた仕事がすなわち「課題」だと考えがちだが、実はそうではない。課題とは誰かに与えられるものではなく、あなた自身が設定するものである。

・子供が勉強する動機には2つの目標があると指摘している。「パフォーマンスゴール(成績目標)」と「ラーニングゴール(学習目標)」である。成績目標を持つ子供は、成績をよくすることが勉強の動機になっており、もう一方の学習目標を持つ子供は、学ぶこと自体が楽しくて、それが勉強の動機になっているというのだ。

・省察を繰り返していくと、単なる体験が経験に熟成されていく。体験を経験に変えて自分のものにしていくことが、人が成長していくうえではとても大事なことである。

・体験とは、活動の現象を捉えたものであり、活動の意味づけがなされていない状態のものである。

・体験の意味を振り返り、その意味を自分の中で構造化したり再構築したりすることで、「腑に落ちる」とか「わかる」といった状態に昇華され、経験として「身につく」のである。

・あらゆる場面で「省察」を意識することで、個々の体験から多くのことを学べるようになり、あなたの学びのプロセスは確実に深まっていくだろう。

・本当の失敗とは、その時点で前に進むのをあきらめてしまうことなのではないだろうか。

・人には「自分はここまで行ける」という境界線が存在し、その境界をどこまで遠くに動かせるかを常に実験している。

・境界線を強く意識するのは、異なる考え方や価値観に出会ったときである。

・人の集まる場所を「会所」というが、その昔、室町時代においては、歌会や茶会、月見の会合を行なうための会所が発達した。



プレイフル・シンキング

プレイフル・シンキング

  • 作者: 上田 信行
  • 出版社/メーカー: 宣伝会議
  • 発売日: 2009/07/03
  • メディア: 単行本



プレイフル・シンキング (宣伝会議)

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  • 出版社/メーカー: 宣伝会議
  • 発売日: 2013/08/06
  • メディア: Kindle版



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