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『コンバ オルタナティヴ・ライフスタイル・マニュアル』 [☆☆]

・集中的に農作物を育てあげたあとの砂漠のような田舎の畑。

・"フロッギー(froggy)"は、特にイギリス人が用いるフランス人に対する蔑称の古典。"カエルを食う奴ら"。

・カネと権力が世界を支配する構造を変えるのに、選挙に行く程度では到底間に合わないことを知った市民たちが有力視しているアクションのひとつが、まさにメガバンクから預金を引き上げる運動である。

・「Move your Money」は、大銀行から預金をおろし、地元の信用金庫や信用組合に移し替えることを2009年より提唱している。

・現システムはメガバンクを土台に成り立っている。何百万人の人々が道路に出て(デモをして)いるが、それよりも2千万人が銀行から預金を同時に引き上げれば現システムはあっという間に崩壊する。つまり現代の革命の舞台は銀行であり、我々はそこで無血革命を為すことができる。

・フランスのインターネット利用者の15%以上が、もらったクリスマス・プレゼントを売り飛ばしていた。だから、非物質的なものを贈ろう!

・「何も買わない日」。世界約40か国で毎年11月末に実施されている世界的な運動。日本でも「無買デー」として、年々定着してきている。

・世界のスンニ派神学の最も中心に存在する権威、カイロはアル=アズハル(Al-Azhar)大学の二人の教授が、「職場において、男性の職員が女性の同僚と同じ部屋で二人きりの状況になって仕事をしなくてはならない場合、それを唯一可能にする方法は、男が女のお乳を飲む(おっぱいを吸う)ことである」と、決定づけた。

・女性が授乳した男性はその女性の息子と見なしうる。そうして家族の一員になってしまうことで、イスラム法を犯すことなく自由に接することができる。

・デマの情報で敵を撹乱することは、アクティヴィズムの古典的手法だ。

・何らかの機械が故障したとき、現代人はそれを直すすべを心得ておらず、ただひとつの解決法しか持ち合わせていない。新たな機械を買うことだ。

・スプレー使いのパイオニアたちが体制側によって懐柔されていく事象について世の中の議論が尻すぼみになっていく間に、描かれたグラフィティたちは美術館に行儀よく設置されていく。

・週一菜食主義を実践しよう。

・今後2050年までの間に、私たちの食肉の消費量を今の3分の1なり4分の1に減らさないと、その行為が「殺戮」を意味する時代がやってくる。

・私たちには、すべての動物を囲っておけるだけの地面も、それらの動物の食糧となる作物を育てるための地面も絶対的に足りない。

・都市の「砂漠」――かつての工業地帯の跡地、空き地など。そこを陰気で無駄な場所のままにしておくよりも、むしろ花で飾るべきでしょう。

・粘土5と堆肥1に種子1の割合で混ぜ合わせて容器に入れ、霧吹きで少しずつ水を加えながらピンポン玉大のボールにまとめる。そうして作った「種子爆弾」を公共の用地などに投げ入れるというわけだ。

・人々がこうした「節制」を地球や人間のためにはやらなくても、たぶん神のためにならやるんじゃない?

・山肌の褐色の部分を白くする、なんていう行為も、化学物質を含まない漆喰(石灰石)の塗料があるから可能になる。

・「地球上のあらゆるところを白く塗ること」を、とても有効な地球温暖化対策と見なしているのだ。

・その土地のものを食べる(Eat local)、というコンセプトは、半径最大でも160km(!)の範囲内で作られたものを食べて生活する、という趣旨だ。



コンバ―オルタナティヴ・ライフスタイル・マニュアル

コンバ―オルタナティヴ・ライフスタイル・マニュアル

  • 作者: マティルド・セレル
  • 出版社/メーカー: うから
  • 発売日: 2013/02/25
  • メディア: 単行本



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