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『ブラック・マネジメント ビジネスで勝ち残るための思考と戦術』 [☆☆]

・破門は「依願退職」扱いとなり、他の組織に就職したり古巣に復帰する可能性も残されている。絶縁は、その名が示す通り縁を断つことで、ヤクザ社会への復帰は絶望的となる「懲戒解雇」のことである。

・警察に摘発された時に対処できるように、証拠となる書類は残さない。そのせいか、裏社会人には暗記することが必須で求められる傾向がある。

・相手の発言に同意しつつ、相手に質問をパスすることで会話は発展していく。

・彼は自分を大きく見せようと虚勢を張ることなく、周囲の人すべてに対して下手に出た。おかげで、教える側と教えられる側の関係性が早くから確立できた。結果として、「弟子の不出来は師匠の責任」との意識を上役に植えつけたのだ。

・キャラの認知のためには、相手の感情が大きく動いたときに刷り込むのが基本だ。

・実は上司の怒りを最初に受ける人間は、上司の印象に最も残りやすい。そこで、致命的な失敗ではなく新人ならば必ずするような失敗を率先してやることだ。

・彼らは公の場所で、誰かをいじったり叩き落すような下品さをあまり発揮しない。恨みを買ったりあとからネタにされて足元をすくわれるのを警戒しているからだ。

・何度もリスクを背負っていける秘訣がある。大きな夢=長期計画があるから、短期の結果(利益)を積み重ねていけるのだ。

・権力の源は、「恐怖」と「尊敬」である。つまり、ビビらせて、敬わせるのがスタンダードなやり方なのだ。

・会社内では存在を認識されることが重要になってくる。プラス評価でも、失敗伝説でもいいから「こういう人」との確かな認識を周囲から持たれないと「役割」を与えられることはないからだ。

・捜査や裁判があるわけではないので、確たる証拠よりも情報自体が使えるかどうかにこそ価値があるのだ。

・「自分の予想に行動を委ねる」覚悟は必要なので、確実性を求める現代のビジネスマンには、難しい。

・仮説を立てる上でこの点こそが重要になる。ポイントは「人は感情を動機にして動く」「感情で動く人は操作しやすい」ということだ。

・金を儲けたい、でも面倒。そう考える人に対しては、こっちに金を預けてくれたら面倒な部分を引き受けてあげるから、きっとうまくいくよ。などと吹き込む、すると、相手は不思議なことに自分が信じたいように信じるようになるのだ。

・「関係ない」や「やりたくない」といった、一見すると対処しようもない発言は俗に「逃げ口上」と呼ばれている。逃げの一手で押してくる場合は、次の策は用意されていない。だからこそ効いてくるキラーフレーズがある。「関係ないと言い切れる理由は何ですか?」相手の発言を裏返す屁理屈をこねるのだ。

・注意しなければならないのが、「聞かれてもいないことを話さない」である。誰だって一番興味があるのは自分のことだ。無理やり他人の話を聞かされても楽しいはずがない。

・上司や属する組織を貶める発言はしないことだ。そこをバカにすれば自分もそのバカなところにしかいられない存在と言っているようなものだ。

・決断力や決定力のような力を振るうことは相手にとって怖いと同時に頼りになるとも言える。

・女性に人気のキャラは「少年の心を残した男」などと言われる。だが、その場合の少年とは、子供っぽいということではなく、あくまで冒険心(突破力)のある男のことなのだ。女性はそういうのを「少年」と言うのだ。

・海外のマフィアは、実在しているが名前も顔も世間に知られることはない。秘密結社のようだ。日本では名前はもちろん顔や事務所の場所すら一般市民ですら知るところとなっているほどオープンなのだ。

・「駅の売店での新聞のライバルは缶コーヒーである」ということなのだ。たとえ新聞社がライバル紙を意識しても、消費者にとっては缶コーヒーか新聞かの選択をしていることになる。

・優秀であっても「リーダー」と「エース」は違うということだ。つまり、現場で実績を上げるのに長けたエースと、人を率いて組織をまとめていくリーダーとは明確な役割分担がある。



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