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『幹事のアッコちゃん』 [☆☆]

・忘年会の極意。それは幹事が他の誰よりも楽しむことよ。

・幹事が楽しめば、その忘年会は絶対に成功するの。あなたのフィールドにみんなを引っ張り込めばいいのよ。

・営業の仕事って人対人で出来てるんだから、相手に合わせるだけじゃなく、自分に巻き込むしたたかな力は絶対に必要なのよ。

・なんとなくだから、予測不可能。そして、本人さえわからないから、周囲はもっと読めない。

・幹事がやってみたいことや見てみたいことのために、忘年会やパーティの場を利用するのはとっても理にかなってるのよ。幹事ってだけで多少の横暴は許してもらえるし。

・自分のこだわりなんて、漠然とした「嫌い」で構成されていて、「好き」の核なんてどこにもないのだろうか。

・試すのに五日がちょうどいいの。長すぎず短すぎない。終わればのんびり出来る土日が待っている。五日やってダメだったら、元のペースに戻ればいいだけ。

・日常をちょっと逸脱する経験って無駄じゃないし、なんだか面白くない?

・忘れられない人がいるなら、忘れなきゃいいだけよ。でも、忘れたいことはさっさと忘れちゃいなさい。

・みんなで一緒とか、みんなで楽しむっていう、日本特有の文化になかなかなじめない。だからこそ、世界に自分を合わせるんじゃなく、自分が世界を引き寄せて貪欲に楽しむって考えるように変えたら、楽になれると思ったの。

・知っていることはどうしても「知っている」と示さないではいられない性分が、我ながらつくづく憎らしかった。

・もう一人の「あるべき自分」との比較は落ち込むとわかっていても、なかなかやめられないし、自虐的な痛がゆさがほんのりと心地よかったりもする。

・問題を可視化し、物事をすっきり単純化するセンスだ。彼女の言葉が人にやる気を出させるのは、それがあまりにもシンプルだからだろう。

・昔の同僚も今の同僚も、自分を好いてはいなかったけれど、必ず面と向かって不満を表した。つまりは「怖くない」悪党ということだ。それは憎めないと言い換えてもいいのかもしれない。

・この格差社会で唯一の平等が誰にでも二十四時間が割り振られているってことだもの。タイムイズマネー、時間には何よりも敬意を払うべし!

・あのね、仕事が終わるまでやろうと思うから、いけないのよ。仕事にキリのいいところなんかないの。自分で切り上げないかぎり、終わりなんて永遠に来ないのよ。

・梅干を一合につき一粒入れて、ご飯を炊くの。それだけで梅の香りが行き渡ったとても美味しいご飯になるわ。

・今ないものではなく、今あるものを工夫する。どうにもならないことがあるなら、まずどうにかなりそうなことから充実させる。



幹事のアッコちゃん

幹事のアッコちゃん

  • 作者: 柚木 麻子
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2016/02/17
  • メディア: 単行本



幹事のアッコちゃん

幹事のアッコちゃん

  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2016/02/19
  • メディア: Kindle版



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