『翼を持つ少女 BISビブリオバトル部』：紙魚：So-netブログ

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『翼を持つ少女 BISビブリオバトル部』　[☆☆] [編集]

・100年前の人の偏見を、現代の基準で論じるのはどうかと。

・よく「子供は純真だ」と言うが、そんなのは迷信だ。むしろ人格形成途中の子供の方が、人間より動物に近い分、モラルは低く、しばしば残酷で攻撃的になる。

・インドにはレンタルチャイルド・ビジネスという犯罪があるのも、初めて知りました。犯罪組織が赤ん坊を誘拐してきて、物乞いの女性に1日100円とか200円とかいう料金で貸し出すのです。赤ん坊を抱いていれば、恵んでもらえるお金が少し増えるからだそうです。

・当時、千駄ヶ谷に水んでいた演劇青年の伊藤圀夫さんは、やはり朝鮮人を殺しに行こうと出かけて、逆に自分が朝鮮人に間違えられて暴徒に取り巻かれ、殺されかけました。危ういところで助かった伊藤さんは、自分も加害者になっていたかもしれないと、自戒の意味をこめて、「千駄ヶ谷のコレヤン」から「千田是也」という芸名にしたそうです。

・宇宙は膨張を続けていて、銀河と銀河の間隔がどんどん広がっているので、いずれ他の銀河はみんな見えなくなってしまう。後退する他の銀河を観測できないため、二兆年後の天文学者は、宇宙が膨張していることに気づかないだろう……というのです。

・平成20年の推計では、統合失調症、統合失調症障害、および妄想障害の入院患者は14万8000人。外来患者は3万人……ただ、これは全体の一部だ。一般に発症率は0.8パーセントとされているから、日本の人口から考えて、100万人ぐらいだろうと推測されてる。マスコミがタブーにしてて、めったに取り上げないからな。せのせいで、珍しい病気だと誤解している人が多いんだ。

・何という情弱。こいつは検索するということをしないのか。

・叩かれる覚悟もなしに意見を発表しようと思うのは、虫のいい話だ。「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」――それが言論の自由ってもんだ。

・どうも世の中には、自分が言いたいことを言うためなら、聞き手を敵に回してもかまわないと思う人がいるようです。自分の意見を主張するのは、同調者を求めるためじゃないんですか？

・正義の究極は、実は悪なんだ。いいか。世の中で最も危険な思想は、悪じゃなく、正義だ。悪には罪悪感という歯止めがあるが、正義には歯止めなんかない。だからいくらでも暴走する。

・過去に起きた戦争やテロや大量虐殺も、多くの場合、それが正義だと信じた連中の暴走が起こしたものだ。

・現代風にたとえるなら、虐殺をやった連中は、朝鮮人がグロンギ族で、自分たちが仮面ライダーみたいな正義のヒーローだと思ってたんじゃないか？