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『幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部』 [☆☆]

・負ける可能性が高いというビジョンが、当時の日本人に欠けていたのは問題だと思うな。「やれば勝てる」と思ってたんだ。

・世の中には、ちょっと戦争について語っただけで「右寄りだ」と決めつけてくる人とか、平和思想を唱えただけで「左翼だ」と非難する人が多いからな。

・外見以外で、男子が女子に期待するものは二つしかない。「バカ」と「清純」この二つ。

・実際に処刑された罪人の皮膚で作られた本が、世界には100冊以上あるそうです。

・「いい内容の本」は決して「面白そうな本」ではなく、むしろ逆の場合が多いです。

・ためになるけど内容が重すぎて、気軽に読めない本も多いでしょう。そんな本がマンガやライトノベルにあっさり敗北することも、頻繁にあるはずです。

・一度も意見の相違で対立したことがない――そもそも意見をぶつけ合うことがなかったから。

・幽霊は恐くない。呪いのメールも恐くない――本当に恐ろしいのは、幽霊が存在しないことである。幽霊はいない。亡くなった人が帰ってくることはない。二度と話せない。言いたかった言葉も伝えられない――それこそ、本当に恐ろしいこと。

・原題の「The Silly Season」というのは、欧米で夏休み期間中、政治などの重要なニュースが少なくなって、普段なら新聞に載らないようなくだらないニュースがよく載るようになる時期を指すそうです。

・理屈じゃ分かるんだよ。人の死を悼むべきだっていうのは。でも、無理だ。人は数字には感情移入できないものなんだ。「2740」なんて数字にはな──たとえそれが人の命の数であっても。

・事実の羅列だけじゃ、人の心は動かせない。

・三次元的な距離は短くても、目に見えない四次元方向にずれがあったんです。私の立ち位置が、周囲の人たちの立つ平面より「下」にあって、そのせいでみんなを見上げていたんです。

・戦闘を経験した直後の兵士に、「何が一番恐ろしかったか」と訊ねてみたところ、「死ぬこと」よりも「他の人間を死なせること」と答えた人が多かったそうです。

・アメリカ男子の約3パーセントが反社会性人格障害者――いわゆるソシオパスであるとされています。こうしたタイプの人間は、優秀な兵士になれます。人を殺すことをためらう平均的な兵士に比べ、何倍、何十倍も人を殺せるわけですから。武勲を立て、「英雄」とか「撃墜王」とか呼ばれるんです。

・名探偵気取りで幼稚な陰謀を唱えて、人の死をゲームのように弄ぶ。



幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部

幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部

  • 作者: 山本 弘
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2015/06/21
  • メディア: 単行本



幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部 [単行本版]

幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部 [単行本版]

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2015/06/26
  • メディア: Kindle版



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